正 剛「せーの! よいしょ!」
純「よいしょ。 わー 凄い!」
一同「おー!」
純「お姉ちゃん 天才 本当に。」
マリヤ「一応 コンセプトは ロビーでもあり レストランでもありながら マイホームみたいに落ち着けるスペースってことにしてみました。」
純「なるほど! 確かに。 凄い かわいい。」
志道「凄いわねー。」
純「あ お義母さん。 あの… まだ いらして大丈夫なんですか?」
多恵子「悪い?」
誠「まだ 仕事する気にならへんみたい。」
多恵子「ああ。 なんか落ち着くわね 今までと違って。」
誠「ホンマや なにこの居心地の良さ?」
純「やっぱり? そうですか? やったー!」
多恵子「ねえ お茶くれる? アールグレイ それから お腹空いたは 今日は ビーフストロガノフがいいわ サイドメニューは ニース風サラダ。」
愛「ビーフストロガノフとニース風サラダですね。」
愛 忍「よろこんで。」
愛「行きましょう。」
忍「はい。」
志道「ねえ ねえ じゃあ 待ってる間に 私の琉球舞踊でも如何?」
多恵子「結構です。」
志道「なによ? 愛想よくない女ね。」
正「よかったら マッサージしましょうか?」
志道「あら お願い。」
純「そっか! ホテルとして考えるから いけないんだ。 ここに ふらっと遊びに来たくなるような そんな お店にしたらいいんだ。 食べたくなったら 食べて 飲みたくなったら 飲んで ヘアメイクとかマッサージが必要な人はやってもらって。」
純「お客さんが『あれ? もう こんな時間? じゃあ 泊まっちゃおうかな』みたいな気分になったら 2階に部屋ありますけど? みたいなノリにしたら。」
純「キャッチフレーズは『ここにいる人は皆家族だ』。」
剛「いいね そのキャッチフレーズ。」
純「でしょ?」
剛「ここにいる人は皆家族 俺また チラシ作ってみるよ ね。」
純「ああ よろしく。」
マリヤ「ねえ 純ちゃん お香とか 焚いてみたらどう?」
純「お香? いいね。 なんか癒される感じのやつで いいね いいね。」
クリーニング屋
純「羽純ちゃん? どうしたの?」
羽純「ああ。 ううん。 なんか 私だけ 出来ることはないなって…。」
純「そんなことないよ。 私だって ほら 好きなことギャーギャー言ってるだけだし。」
羽純「ううん。 純ちゃんはさ 凄いよ 夢中になって 色々なこと 考えて グイグイ みんなのこと引っ張ってるもん。」
純「羽純ちゃんだってね きっと 自分で気付いてないだけで 羽純ちゃんにしか出来ないこと いっぱいあるよ。 そうだ! 一緒に考えてよ。 ウチのホテルね まあ 随分よくはなったと思うんだけど 何かが足りないと思うのよ。」
羽純「なにか?」