純「おじぃ お父ちゃん どうしよう? まだ なにも決まんないよ。」
マリヤ「みんな 頑張ってる?」
純「ああ お姉ちゃんお母ちゃん。」
マリヤ「差し入れ持ってきたよ。」
純「ああ ありがとう。」
剛「え うそ? お母ちゃん 疲れたでしょう?」
マリヤ「じゃーん!」
純「豚まんじゃん!」
剛「うまそー いただきまーす。」
純「うわー ありがとう。」
愛「純さん。」
純「はい。」
愛「純さん ちょっと来てください。」
純「あ え なに?」
厨房
愛「あの さっきの食材で 肉野菜辛味炒めを作ってみたんですけど 味見して もらってもいいですか?」
純「ああ! わかった。」
愛「はい。」
純「いただきます。 うん おいしい! ねえ 愛君 イケるよ これ。」
愛「うーん でも看板メニューにするには ちょっとインパクトっていうか 面白味に欠けてると思うんですよね。 なんか 良いアイディアないかな と思って。」
ロビー
剛「あ! ちょっと! お母ちゃん ちょっと なにやって?」
純「んん! お母ちゃん ちょっと!」
晴海「ほーら 落書きしてもいいんでしょう?」
剛「違うよ お母ちゃん。」
純「お母ちゃん なにやってるの ねえ お母ちゃん? ここ剛がね ここにね。」
剛「ちょっと!」
純「どうしよう どうしよう。」
晴海「楽しい。」
正「ああ 面白そうだな ちょっと 俺にも描かせてよ。」
純「だから ここは お母ちゃんが描いたらダメなわけ…。」
剛「ああ ちょっと お兄まで お兄もやめてよ。」
正「どけ どけ。」
純「何やってるのよ お兄ちゃん。」
正「いやいやいや おじぃのホテルだけどな?」
純「はい?」
正「だってこれ 昔のウチのビーチだろ?」
純「え?」
純 剛「ああ…。」
純「見えなくはないかな?」
回想
晴海「おじぃのホテル ねえ純。」
回想終了
剛「うん イケるかも。」
純「え?」
剛「じゃあ お母ちゃんは ここに青ね。 バーっと塗って。」
晴海「描いてるよ。」
剛「ここにお兄は 茶色で バーっと描いてって。」
正「あ ああ。 こんなんだっけな。」
マリヤ「みんな 豚まん食べない?」
純「ああ ありがとう。」
愛「ありがとう。」
マリヤ「熱いから 気をつけて。」
純「いただきます。」
愛「あ!」
純「なに?」
愛「その手があったか。」
厨房
愛「さっき炒めたものを 豚まんの皮で包んでみました。」
純「ほう。 いただきます。」
2人「うーん。」
純「おいしい。」
愛「うん おいしい。」
純「これ イケるよ。 やったじゃん 看板メニュー出来たね。」
剛「ねえ お姉 お姉!」
純「うん?」
剛「ちょっと ちょっと 来て来て ちょっと。」
純「なに? なに?」