千香「プレゼントがあるんだけど。」
純「ああ!」
水野「君は サモトラケのニケなんじゃないのか? ツライのはわかるけど 愛のためにも 頑張ったら?」
千香「ねえ こういう時 トルストイは何か言ってないの?」
水野「ごめん もう人の名前使って自分を良く見せようとするのやめようと思って。」
サト「みんなから 色々話し聞いたけど やっぱドラマチックだね あんたたち。」
真一郎「俺も色々聞いたよ 女将さんから。 ひらがなの”と”という言葉でたくさんの人を結びつけたり 里やを再建したこととか それもこれも みんな待田純という人間が存在したから あったことだ。」
真一郎「ここにいる全員が そんな待田純の おかげで今がある。 違うかな? そして 俺たち みんな待田純に ホテルをやり続けてほしいって思ってんだ。」
サト「みんなのために 早く ここ魔法の国にしたら? そしたら あんたたちモデルにして ドラマ書くからさ私。」
久世「なんとか言ったら? このままだと大切なパートナー失って 死んだように生きてた私みたいになっちゃうわよ。」
純「みなさん ありがとうございます。 でも… 今の待田純を作ったのは待田愛なんですよ。 彼への愛と感謝を込めて このホテルを作ったんです。」
純「だから 愛君が 愛君が目覚めてくれないと ここは魔法の国にはならないんです。 ちゃんと私の手を握って 私の目を見て 話しかけてくれないと。 本当にごめんなさい。」
逃げるように2階に上がる純
正「おい 純 みなさんが ここまで 痛っ!」
富士子「信じて待ちましょう。 彼女ならきっと 大丈夫です。」