水野「そしたら トルストイがこう言ってるって思い出したんだ『他人の悪口を言ったり あなたのことを褒めるような人の言うことは聞かないほうがいい』って 向こうのホテルに人間が まさにそうだったっから 部長達のオオサキ再生プロジェクトに参加することにしたから これからも貶してくれよ 俺のことを 君も。」
純「あの… それなんですけど…。」
桐野「どうしたの さっきから 何か 言いたそうだけど?」
純「一身上の都合で 辞めさせて下さい。」
桐野「一身上の都合って?」
純「宮古に帰って ウチのホテルを 父が勝手に売ろうとしてるんですけど それを なんとか止めたいんです。」
桐野「あなたが言ってた 魔法の国ってやつ?」
純「可能性がある内はどうしても諦められなくて。 だから…」
水野「ねえ ちょっと待ってよ。 俺達にはさ 散々辞めるな とか言っておいて?」
千香「せっかく また一緒に頑張ろうと思ったのに!」
純「私だった 本当は ここで働きたいよ 2人と一緒に このまま おじぃのホテルが無くなるのを黙って見てるわけにはいかないの… でも… やっぱり辞めたくないな… みんなとも離れたくないし… でも… 社長にも… 前の社長にも ここ魔法の国にするって 誓ったし。」
純「桐野さん達にも 私が社長になるまで頑張るって約束したし みんなのこと大好きだから このホテルのこと大好きだから でも… 宮古に帰って おじぃのホテルをどうにかしないと いけないし…」
桐野「だったら オオサキの精神だけ持って行きなさい! 大先さんにね 渡してくれって 頼まれたのよ いつか あなたが魔法の国を作った時に飾ってほしいって。」
桐野「こんなに早く渡すとは思わなかったけど 私達も あなたに負けないように ここを魔法の国に 必ずしてみせるから!」
おじぃ この人達のためにも 絶対諦めないわ 私。
純「はい。」
サザンアイランド
いよいよ最終決戦だ! おじぃ