ロビー
純「あ!」
愛「お疲れさまでした。」
晴海「あとお願いね 純。」
純「うん。」
善行「そうそう 明日 予約入ってなかったな。」
純「うん。 今んところ。」
善行「そうか そやったら 明日 お休みにして お祝いしようか?」
純「ん?」
晴海「お祝いって?」
善行「う~ん 純の勘当も解かんとな みんなで食事しよう な?」
晴海「そうですね」
善行「うん。」
晴海「純 よかったわね。」
純「うん。」
善行「ああ 愛君。」
愛「はい。」
善行「誠ちゃんも一緒に な?」
愛「ありがとうございます。」
善行「うん ほんならな。」
純「ああ お休みね!」
善行「おやすみ~。」
晴海「おやすみ~。」
愛「おやすみなさい。」
純「おやすみ~。」
狩野家
純「ここだよ ここ!」
晴海「純。 ほら 早く 上がって。」
マリヤ「そうよ。 敷居跨いで 跨いで。 カモン。」
純「じゃ。 ただいま!」
晴海「お帰り~。」
純「私もなんか 手伝うから あ ちょっと ごめん ちょい 待って。」
剛「愛君と 誠ちゃんも 早く。」
正「どうぞ どうぞ。」
愛「お邪魔します。」
純「おじぃ ただいま。」
剛「ねえねえねえ 今 お兄と激論交わしてたんだけど 2人はどう思う?」
誠「どうって 何が?」
剛「人は 何故結婚するのか?」
誠「私も手伝ってくる。」
剛「え? ちょちょちょっと 待って 誠ちゃん。 なんで?」
誠「私も 手伝います。」
純「ああ 本当? じゃあさ…」
愛「ちなみに お義兄さんは どう思われるんですか?」
正「俺は まあ 結婚とは ミッションっていうか 義務の遂行だな。 所詮。」
剛「うわ 夢ないな 本当に お兄は。」
正「あ?」
愛「じゃあ 剛君は どう思うの?」
剛「あ 俺は あの 好きな人と ずっと 一緒に居たいというか まあ 僕が魚で 君が海みたいな?」
正「お前は 結婚してないから そんな甘いこと言うんだよ。」
剛「んだよ 一生 お兄には 分かりませんよ~だ。 じゃあじゃあじゃあ 愛君は?」
愛「ああ 僕は 純さんが呼吸するところに 空気を送り込む みたいな存在になりたいです 友人の言葉が好きなんですけど 私の愛があなたを作り あなたの愛が私を作る」
正「ほう。」
剛「ん なんか聞いたことあるな それ? 難しいよね?」
正「おう 来たか。」
純「何3人で コソコソ 話してんの?」
正「いや。」
剛「お姉の悪口。」
純「何それ ちょっと?」
剛「おいしそう それ 何?」
純「よいしょ。」
剛「いただきま~す。」
愛「失礼します。」
正「皿 ちょうだい 皿。」
純「あれ? お父ちゃんは?」
正「ああ なんか 用事があるとか言って 出かけたけど?
純「何処に?」
正「さあ?」
正「ウチの自慢のサラダをどうぞ。」
剛「うわ おいしそう。」
純「愛君? どこ行くの? ちょっと?」
道中
純「ちょっと 待ってよ! ねえ どこ行くの? 愛君! ねえ どこ行くの?」