狩野家
晴海「分かった すぐ電話するから マリヤさんに早まったことしないでって 言ってね。 もう 情けないさね 勇気が生まれたばっかりだのに。」
善行「あ! 焦げてる! 焦げてるやないか お前!」
晴海「あー!」
純「もしもし? 大丈夫? 聞こえてますか お母ちゃん?」
晴海「大丈夫 あとで電話するさ 純。」
里や
食堂
お兄ちゃん 来ないなー お母ちゃん ちゃんと電話してくれたかな?
マリヤ「本当に来るの 正?」
純「うん! もちろん来る。 でも ちょっと もうちょっと 待ってね。 あ! あそこ お箸 乱れてる。」
晴海「もしもし どうしたの 純?」
純「もしもし お母ちゃん ねえ お兄ちゃんに連絡してくれた?」
晴海「え? なんね?」
純「ほら 言ったじゃん お兄ちゃんに マリヤさん連れ戻しに来てくれるように 頼んでって。」
晴海「あ…。」
純「もしかして 忘れたの?」
晴海「ち 違うさ 何回電話しても繋がらないから… ちょっと 待って 今電話するさね。」
純「ちょっと 何やってんのよ お母ちゃん もう ねえ てか 大丈夫 最近おかしいんじゃないの ちょっと?」
晴海「なんて 親に向かって その言い方は?」
純「怒んなくていいじゃん てか怒たいのは こっちだかんね? もう なんで忘れんの? もういいや 私がどうにかするから じゃあね。」
マリヤ「純ちゃん。 ウソついたね! 正 来るって。」
純「あ… ごめん…。」
マリヤ「昨日電話で 本当はなんて言ったの 正?」
純「どうしても 別れたいなら そっちの好きにしろって…。」
マリヤ「分かりました。 好きにします。」
純「ちょっと 待って マリヤさん ねえ お願いだから もうちょっと待って。」
マリヤ「正に言っておいて もう2度と会わない。」
純「そんなこと言わないで 落ち着いて ね? ねえ お願い。 ちょっと待って。」
愛「遅くなりました。 お義兄さん 那覇から 到着しました。」
純「お兄ちゃん! なんで?」
正「あ いや 愛君に怒られちゃったから… ちゃんとコミュニケーション取らなきゃダメだって…。 ねえ マリヤ。」
純「そうだよ。 ほら 勇気のためにもさ 2人でちゃんと 話し合って。」