純「ああ!」
満田「だから なんなんだよ?」
純「雨やんでる。」
満田「それが どうしたってんだよ。」
純「あ お義母さん。」
謙次「多恵子。」
多恵子「これが 例の男?」
うなずく純
満田「なんなんですか あんた?」
多恵子「悪いけど こっちは寝てないし こんなところ来たくもなかったから 機嫌が悪いのよ さっさと その汚い手を奥さん放し 二度と現れないと誓って ここから出て行きなさい。」
満田「何言ってんだ あんた。」
多恵子「知ってる? 世の中には 2種類の人間しかないの。 他人を傷つけて平気な人間とそうじゃない人間。 私には分かる あんたは他人を傷つけてもなんとも思わないロクでもない男よ。」
満田「お 俺は あゆみを愛してるんだ。」
多恵子「悪意には 個性がないのよ。 私はあんたみたいな男が女を苦しめてるのを 今までさんざん見てきた あんたのような 人に危害を加えることしか取り柄のない男は 世の中のために即刻死刑に出来ればいいのって何度思ったことか。」
多恵子「さっきのに付け加えるわ。 さっさとその汚い手を奥さんから放し二度と現れないと誓って出ていって 1人で死になさい。」
満田「ふざけんな この くそアマ!」
多恵子を殴り飛ばす満田
純「あ!」
愛「お母さん!」
誠「大丈夫?」
謙次「多恵子! 大丈夫か?」
純「何するんですか?」
多恵子「いいのよ これで。 傷害罪で刑務所にぶち込めるから。 あんた接近禁止命令が6か月で終わっても 奥さんを殴った傷害罪の執行猶予がまだ残ってるから これで確実に実刑ね 何年にしてあげようかしら? 被害者は私だから 覚悟しておきなさい。」