連続テレビ小説「カーネーション」第104回「自信」【第19週】

直子「こんな田舎くさいん… 着たかて どうせ ばかにされるだけや。」

糸子「はあ? 何 訳 分けわからん事 言うてんや。 さっさと詰めて ちゃ~っと送り! はよ! ああ もう… よしよ。 ほれ!」

階段

糸子「こら 聡子!」

聡子「はい!」

糸子「あんた『うちの階段で 足 鍛えな』ちゅうたやろ!」

聡子「はあ…。」

<聡子は 相変わらず この調子>

聡子「ふ~ん…。」

<ネジ1本… いや 5本くらい 抜けてるような顔して…>

オハラ洋装店

昌子「はれ 聡ちゃん また どっか行くん?」

聡子「うん。 川原 走ってくる。」

<これで 案外 テニスは強いらしい>

玄関前

北村「おう!」

聡子「あっ 北村のおっちゃんや。 どないしたん?」

北村「お前んとこの お母ちゃんに ちょっと用事や。 拾い食いすんな~。」

聡子「せえへんわ!」

居間

千代「すんませんなあ。」

北村「わいの方こそ 悪いのう。」

千代「いいえ~ そんな。 はい どうぞ。」

北村「おおきに。」

千代「これも どうぞ。」

北村「わあ~。」

糸子「こら。」

北村「おう。」

糸子「あんた 誰の許し もうて 勝手に上がってんじゃ?」

北村「お~ 昌子や昌子。 昌子が『上がってって』言うさかい わい ごっつい忙しいのに わざわざ 靴 脱いで 上がっちゃあったんやんけ。」

糸子「昌子のアホが ほんまに…。」

千代「ほな 北村さん 今日は ええ塩辛が ありますよって あとで。」

北村「あら そない おかあちゃん かまわんとってよ~。」

糸子「いらんいらん。 こいつに食わせる 塩辛なんぞ ない! いらんで!」

千代「はいはい。」

北村「ところでよ。」

糸子「何や?」

北村「サンローランが 新作 出したの 見たけ? 今年の春夏の トラペーズライン。」

糸子「何で知ってんや?」

北村「常識でしょう。 わいも この道10年やってるさかいのう。 なめてもらっては 困るわ。 おかげさんでよう うっとこの店も ごっつい順調に 売り上げ 伸ばしてんやし。 ま お前んとこみたいなオーダーメードは どうか分からんけどよ わいとこみたいなレディーメードは これから 絶対に まだまだ伸びる。 せやから わい ここいらでよ 一発 勝負かけちゃろ 思てんやし。」

糸子「ほうか。」

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