小原家
オハラ洋装店
(戸をたたく音)
『小原さ~ん!』
(戸をたたく音)
『小原さ~ん!』
糸子「は~い。」
玄関
「お久しぶりです! ああ わし え~ 聡子さんの中学時代の顧問です。 やりましたね 聡子さん。 ええっ 全国大会優勝! いや~ 快挙ですねえ。 本当に おめでとうございます。」
糸子「何や ほんな事かいな。」
「えっ?」
糸子「ほな また 本人 帰ってきてから 直接 言うちゃって下さい。」
「いや あ あの…。」
木之元「やった~! 聡ちゃん やったがな~!」
「やりました。 やりましたで!」
<うちは 睡眠不足のとこを 起こされたもんで ほんな調子でした>
オハラ洋装店
<とはいえ よう考えたら 確かに すごいこっちゃ>
玄関前
「日本一! よう やったね おめでとう!」
オハラ洋装店
聡子「ただいま!」
松田 昌子「聡ちゃん!」
昌子「おばあちゃ~ん! 聡ちゃんですよ。 すごいな~!」
聡子「ありがとう。」
昌子「すごいな。」
千代「聡子~!」
聡子「おばあちゃん。」
千代「よかったなあ~! よう頑張ったなあ 偉かった~!」
昌子「日本一やもんなあ。」
糸子「お帰り。」
聡子「ただいま。」
糸子「ごっついなあ。 全国1位か?」
聡子「うん!」
縫い子「聡ちゃん おめでとう!」
聡子「ありがとう。」
縫い子「おめでとう!」
珈琲店・太鼓
木之元「ほな! 聡ちゃんの日本一を祝して! 乾杯!」
一同「乾杯!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
木岡「日本一や!」
木之元「せやけど あれ ちゃうけ?」
木岡「うん?
木之元「あの… スカウトやらが ようけ来てるんちゃうけ?」
聡子「うん。 来てる。」
木之元「やあ~!」
木岡「ほな あれや 実業団入りは 間違いなしやのう。」