連続テレビ小説「カーネーション」第115回「あなたを守りたい」【第20週】

小原家

オハラ洋装店

(ミシンの音)

2階 寝室

聡子「あんな お母ちゃん。」

糸子「ふん。」

聡子「うち 今日かぎりで… テニス やめるわ。」

糸子「はあ?! 何でや? せっかく あんた ここまで来て 何で やめんや? スカウトかて あちこちから来てんやろ? 実業団にかて 入れるかも しれんのに もったいない!」

聡子「もう ええんや。」

糸子「はあ?」

聡子「やれるとこまで やったよって。」

糸子「いや せやけど…。」

聡子「もう さみしい。 さみしいさかい。」

<うちは なあんも 気ぃ付いてへんかったけど 上2人の 取っ組み合いの横で いっつも ヘニャヘニャ笑てた この子にも いろんな思いが あったようでした>」

台所

千代「やめる?!」

聡子「うん。」

千代「まあ~ 何でえ?」

聡子「もう 全国1位 取れたよって。」

千代「やめて 何すんのん?」

聡子「そら… 決まってるやろ。」

千代「何?」

聡子「洋裁や。」

千代「へえ! あんたまで 洋裁かいな?!」

聡子「そら うちは お母ちゃんも 姉ちゃんらも みんな そればっかしや。 うちだけ ずっと仲間外れやったんや。」

千代「せやなあ。」

聡子「やっとや…。 こんで やっと 仲間 入れる。」

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