連続テレビ小説「カーネーション」第116回「鮮やかな態度」【第21週】

<翌朝 もっかい のぞいてみたら>

<どうやら ほんまに 山を 登り始めたようなんが 面白て>

糸子「とりあえず ほっといてみちゃろか…。」

<さしあたり『学校に行け』とは 言わんときました。>

直子の店

<ところで 一方 東京の直子の店は ちゅうと 今や ごっつい人気店なんやそうです>

直子「駄目よ。 ミナはさ せっかく タッパがあるんだから それを生かさなきゃ。」

ミナ「そうかな? だけど 自分では 嫌なのよね。 女のくせに こんなデカいの。」

直子「駄目駄目 そんな弱気じゃ。 私の服を着るなら もっと堂々としてほしいの。 じゃなきゃ 作んないわよ。」

ミナ「嫌だ そんなの 困る! 分かった。 私 堂々とするわ。」

直子「そうよ。 その方が ずっとイカすわ。」

「こんにちは。」

直子「いらっしゃいませ…。 姉ですか?」

「ええ。」

直子「すみません 今 出張に出てるんです。」

「あら そうなの?」

直子「金曜には 戻りますから お名前 お伺いしておきましょうか?」

<その出張先ちゅうのが つまり 岸和田のオハラ洋装店です。 優子は この2年間 ずっと 岸和田と東京を 行き来して暮らしています>

小原家

居間

優子「あ~ しんど!」

糸子「また えらい 顔 しっかりしてきたなあ。」

千代「ご苦労さんやったなあ。 お店 相変わらず 繁盛してるんか?」

優子「先月の売り上げも 去年の倍や。」

千代「いや~ すごいなあ。」

優子「そのうち 6割が うちの売り上げ。 4割が 直子。」

糸子「やっぱし あんたの服のが よう売れるんか?」

優子「そうや。 せやから まあ 直子が ひがんで やりにくい やりにくい。」

直子の店

「優子さんは?」

「申し訳ございません。 ただいま 出張に出ておりまして。」

「じゃあ また 来週に出直すわ。」

<直子が嫌がる仕事を 優子が 代わりに引き受けてるうちに 優子のお客が どんどん 増えてったんやそうです>

小原家

居間

千代「まあ 一軒の店に 糸子が 2人おるような もんやもんなあ。 そら やりんくかろでなあ。 アハハハハハハ!」

糸子「何で やりにくい?」

優子「なあ。」

糸子「仕事は やりやすいやろ?」

<ほんでも 直子が言うには>

直子の店

「どうですか? 今 お時間。」

直子「ああ ちょっと ごめんね。」

「ひょっとして 取材?」

直子「うん。『モード・ジャパン』のね。」

「わあ すっごい。 さっすが!」

直子「ほんと ごめんね。 また来て。 すみません。 どうぞ そちらに。 嫌になっちゃう。 私 取材 多いのよね~。 姉んとこには ちっとも来ないのに。」

<…やそうです>

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