連続テレビ小説「カーネーション」第128回「まどわせないで」【第23週】

小原家

オハラ洋装店

糸子「孝ちゃん。」

孝枝「はい。」

糸子「岸和田のショッピングセンターの契約書やて。 今日中に こさえといちゃって。」

孝枝「あ 分かりました。」

<案外 一番 手ぇのかからんのが>

聡子のアトリエ

聡子「お母ちゃん 明日 直子姉ちゃんのショーやろ?」

<ロンドンにおる聡子です。 これは もう 遠すぎて 世話も 焼きようがないだけやけど>

糸子『行くで。 何か 言うとこか?』

聡子「うん。 まあ よろしゅう 言うと… うわ~あ~!」

糸子『な… 何や?』

聡子「ネズミや!」

<こんな聡子も 10年前 ロンドンに 自分のブランドを おこしました>

糸子『何?! どないしてん?!』

聡子「怖い! 信じられへん」

<信じられへんのは こっちや>

小原家

オハラ洋装店

糸子「こら! 里香! あんた いつまで寝てんや?」

<さて この虎の子ぉみたいなんは 優子の次女の里香で おとつい 東京の家を出て うちへ 転がり込んできました>

寝室

糸子「起き! 昼は 起きとくもんや!」

里香「うるせえよ…。」

糸子「あ~ ええ天気やな~! あんた どうせ 来るんやったら 先月 来た よかったのにな。 ほしたら だんじり 見れたで。 あんた いくつから 祭り 来てへんかいな? なあ?」

里香「さあ…。」

糸子「あれやで あんた。 だんじり 見てへんさかい こない グレてしもたんやで。」

里香「関係ねえし。」

糸子「来年まで ここ おり。 ほしたら だんじり 見れるさかい。 ええで~ だんじりは。」

岸和田商店街

<昔は 走って抜けた商店街も 今は ゆっくり歩くようになりました ほんでも だんじりは 今も昔も 何も変わらん速さで この道を突っ切っていく>

糸子「うれしいような… 切ないような。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク