居間
<次の朝>
善作「座れ。 だんじりが終わったら 女学校 やめさしちゃら。 その… 何ちゃらパッチ店へ 行け!」
糸子「え… ほんま? ほんま?! どないしょ? ほんま?!」
善作「ただし 働きに行くと思うな。 勉強をしに…。」
糸子「うれしい! ああ どないしょ?! ああ! あ~!」
善作「聞け! 勉強や! お前みたいなガキが 働くなんて 100年早い。 勉強しに行くと思え。」
<お父ちゃんは とにかく『勉強 勉強』を繰り返してました。 けど そん時 うちは まだ 何にも その意味は 分かってませんでした>
善作「勉強ばっかしとっても 勉強にならんで。」
だんじり
「ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ!」
糸子「来た~!」
一同「うわ~! うわ~!」
(拍手)
♬~(お囃子)
「ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ!」
糸子「泰蔵にいちゃ~ん! 泰蔵にいちゃ~ん!」
<泰蔵にいちゃん あんな… うちも うちのだんじり 乗れる事になってん。 覚えてるか? ミシンちゅうんやで>