連続テレビ小説「カーネーション」第130回「まどわせないで」【第23週】

澄子「何 意地 張ってんのか 知らんけど あんだけ おしゃれ好きやったさかいに『子供らで お金 出し合うて ドレス 作っちゃる』言うたら さぞかし喜ぶと思てんけどなあ。」

糸子「ああ… そら多分 採寸が嫌なん ちゃうか?」

澄子「えっ?」

糸子「お宅のおかあちゃん 昔は スラッとしてたんが 病気してから 急に 肥えてしもたやんか。」

澄子「ふん。」

糸子「ただでさえ 女は 採寸ちゅうたら 嫌なもんやろ? それが あないなってしもたら 余計 嫌や。 当たり前や。」

澄子「はあ ほうか… そら せやなあ。」

糸子「けど ほな 採寸せんと こさえたら ええんやさかい。 おかあちゃんに そない言うてみ?」

澄子「へ? ほんなん でけんのけ?」

糸子「そら もう この道50年やさかいな パッと目で見た 大体 分かる。」

澄子「ほんまかいな?」

糸子「ほんまや。」

澄子「ほな いっぺん 言うだけ 言うてみるわ。」

糸子「うん。 無理しなや。 本人が その気になったらでええさかいな。」

澄子「おおきに。」

糸子「おおきに。」

澄子「おおきに~。」

糸子「気ぃ付けてな。」

孝枝「おおきに~。」

澄子「はいはい さいなら。」

寝室

糸子「ううう う~っ うわっ はあ~。 ふっ ぷわ~ ふっ ふっ ふっ ふわ~あ。」

糸子「起きや! 朝やで。 ほれ 起きんかいな! 朝! 朝 朝 朝 朝 ほら! ほれ! 起きんかいな~。」

リビング

糸子「拭くだけと ちゃうで。 ちゃんと磨くんやで。」

糸子「男前やろ?」

里香「別に。」

糸子「いや こんな男前 そうは おらん! おばあちゃんも 後にも先にも このにいちゃんしか 知らんで。」

里香「え… でも。」

糸子「何や?」

里香「私… 似てる人 知ってる。」

糸子「フフフッ 誰や?」

里香「チームの先輩。」

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