連続テレビ小説「カーネーション」第137回「宣言」【第24週】

譲「うまい!」

栄之助「おいしいわ 里香ちゃん。」

高山「俺 お代わり 欲しいっす!」

糸子「ま カレーやさかい そない失敗せんで。 なあ?」

孝枝「ほんでも 上手やわ。 野菜かて こんな丁寧に切ってあるし なあ!」

糸子「はれ 浩ちゃん もう食べたんかいな?」

浩二「何や おなか すいてしもて。」

糸子「あんた よう動いてくれたよってな。 里香 お代わり ついじゃり。」

里香「うん。」

孝枝「てんこ盛り しちゃり。」

里香「うん。」

栄之助「おいしいわ これは。」

孝枝「おいしいわ ほんまに。」

孝枝「カレー なんぼでも食べられるからな。」

栄之助「里香ちゃん まだ お代わりある?」

里香「ある。」

高山「いいすか? 企画ってのは とにかく ありとあらゆる情報を 自分のものにしなきゃ 駄目なんです。 あと 人脈もないと 駄目なんです。

孝枝「はあ~ けど 私 人脈なんか…。」

高山「だから~ 企画担当 孝枝さんに やれなんて 誰も言ってないじゃん。 組織の中で 誰が何をやるのかを 決める。『それを 今から形づくっていこう』って言ってるんです。 ね? 孝枝さんに 企画仕入れ担当ができるなんて 誰も思ってねえっつうの。」

孝枝「はあ~?!」

高山「すいません。 先 いきます。」

孝枝「はい!」

譲「進めよう 進めよう。」

栄之助「『ええ柄の生地』言わはったんで こんなところかなと思て 持ってきたんですけど どないでしょう?」

糸子「やっぱしな。 これ ドレスに使お! こないだ言うてたドレス こんで 作ろ。」

譲「えっ?」

栄之助「これで ドレスですか?」

浩二「けど 先生 これ こないだのとは 勝手が ちゃいますよって 柄合わせが そない簡単には いかへんのと ちゃいますか。」

糸子「う~ん。」

譲「そら 模様の入り方も これ 全然 別物やさかい ごっつい 計算 ややこしなりますよ。」

糸子「まあな。 せやけど この柄 おもろいで。 ええで やっぱし! よし やってみよ!」

譲「え?!」

糸子「ハハハ! 若い子らが無理やと思う事ほど やったらんで どないすんねん! 年 取ってる意味 ないがな。」

栄之助「はあ…。」

糸子「浩ちゃん ボディー 持ってきて。」

浩二「はい!」

糸子「あ せや…。 こっちを こう 持ってきたら ええんや。 な?! ほな ここ つながるがな。 ほら。」

浩二「ほんまです。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク