連続テレビ小説「カーネーション」第78回「明るい未来」【第14週】

珈琲店・太鼓

店内

糸子「八重子さん!」

八重子「遅なって堪忍な。 次郎の転校を手続きしてて。」

糸子「八重子さん! 東京行こ! 東京! 東京にパーマ機 買いに行こ!」

八重子「え?」

糸子「それ買うて ほんで 安岡美容室 始めよ。」

八重子「安岡美容室?」

糸子「せや。」

八重子「いや うっとこ 今 そんなお金 ないさかいに。」

糸子「うちが貸す!」

八重子「糸ちゃん お金ちゅうのは そんな簡単なもんちゃう…。」

糸子「あげる ちゅうてんちゃう! 貸すだけや! ほんでな そんなお金 すぐ返せるようになんで! 安岡美容室 絶対 繁盛する。 賭けてもええわ。 八重子さん 日本中の女が 今は これからは パーマと洋服なんや。 うちも頑張る。 どないかして 生地 仕入れて これから どんどん 洋服 こさえちゃる!」

糸子「せやから 八重子さん 頼むわ。 あともう一ふんばりしよう。 一緒に ここ乗り越えよ。 ほしたら うちら 絶対どないかなるよって。 八重子さん 言うてたやん。 好きな仕事に 打ち込めたら 強い女になれるて。 せやろ?」

八重子「いや せやけど ちょっと 待って! ちょっと ちょっと 考えさして!」

糸子「あかん! 考えたあかん! 何も考えんと 東京行こ!」

八重子「いや せやけど ちょっと待って! ちょっと 考えさせてて! 決めた事なんや 家出るて。 長い事かかって やっと 決心した事なんや。」

糸子「パーマ機やで。 安岡美容室やで。 東京行こ 東京。 安岡美容室。」

<それから1時間くらい 迷ったあげく 八重子さんは やっと 東京行きを決めました>

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