連続テレビ小説「カーネーション」第80回「愛する力」【第15週】

昌子「パーマ! パーマ! 先生 どないします? 今日 いつ 時間 空けます?」

糸子「あ うち 午前中は 忙しよってな。」

昌子「ほな 悪いけど うちが 午前中 行きますよって。」

糸子「はあ? あんた うち 差し置いて 先 行くんけ?」

昌子「行きます! 八重子さん かまへん?」

八重子「ああ ええよ ええよ!」

糸子「ええの?」

昌子「ほな 朝の忙しないうちに。」

八重子「早う早う 昌ちゃん!」

糸子「ちょっと…。」

<そないして 出かけていった 昌ちゃんは>

玄関前

(昌子の鼻歌)

<昼過ぎ ごっつい得意気な顔で 帰ってきました>

美代「ちょっと ちょっと ちょっと 昌ちゃん。 あんた その頭 どないしたん?」

昌子「はあ ちょっと パーマネント あてましてん。」

安岡家

居間

糸子「勘助 泰蔵にいちゃん。 うちも いよいよ パーマ あてんねんで。」

八重子「失敗したら 2人に怒られるさかい 絶対 失敗でけへんわ。」

糸子「おばちゃんは?」

八重子「はあ… 上。 うちが 勝手に パーマ機 買うたんが 気に食わんらして 降りてけえへんように なってしもた。」

糸子「ほうか…。」

八重子「いや せやけど かまへん うちの仕事や。 うちの好きにさしてもらうわ。」

糸子「うん。」

八重子「はい でけたあ!」

糸子「はあ…! いや~ これ うち?」

八重子「うん。」

糸子「ああ… アッハハ いや く~っ! え~! エヘッ!」

八重子「ほら 見て見て!」

糸子「いや この辺やら ごっつう おしゃれや!」

八重子「うん よう似合うてるわ。」

糸子「八重子さん おおきになあ。」

八重子「こっちこそや ほんまに。 糸ちゃんが あない言うてくれへんかったら うち一人で ここまで ようせんかったわ。」

糸子「いやいやいや 八重子さん これからやで!」

八重子「せやな! まだ 昌ちゃんと 糸ちゃんのパーマ あてただけで こんなん 言うてた あかんなあ。」

糸子「せやで!」

八重子「ウフフフフッ! これからや。 頑張ろう!」

糸子「うん! フフフフフ…。 ああ~!」

八重子「よう似合うてるわ。」

糸子「エヘッ ほんま?」

八重子「うん!」

闇市

<年の暮れ 闇市にも 正月用のもんが 売られるようになってきました>」

糸子「は! 棒鱈や!」

木之元「おっ!」

糸子「おっちゃん 棒鱈や!」

木之元「わっ ほんまや!」

木岡「押すなや。 おい どこや! ちょっと 押さんといて。」

糸子「おっちゃ~ん!」

木之元「どこ行くねん?」

木岡「糸ちゃ~ん!」

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