2階 座敷
静子「おばあちゃん。 行ってきます。」
ハル「きれえな花嫁さんや。」
静子「今日まで お世話になりました。」
ハル「達者で 幸せになるんやで。」
静子「またすぐ帰ってくるよって。」
ハル「アホか! 帰ってきて どないすんや。」
(笑い声)
ハル「達者でな。」
玄関前
(拍手と祝福の声)
「別嬪やな!」
「おめでとうさん!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
(拍手と祝福の声)
糸子「はよ行き! 向こうさん 待たせたら また おばあちゃん 怒んで。」
千代「せやなあ 糸子ん時は おばあちゃん怖かったなあ。」
(笑い声)
静子「行ってきます!」
木之元「さあ おめでとうさん!」
(拍手と祝福の声)
<静子を見送って1か月後の6月11日。 おばあちゃんは 静かに息を引き取りました>