庭
勇「おっ! ハハハッ うまい うまい。 もういっぺんじゃ。 お~! 早いわ! よいしょ。 ほい。 上に 上に。 お~ ええ球じゃ。」
雪衣「まあ 上手ですねえ。」
勇「フフフ。 るいは 赤ん坊の時から 筋がええんじゃ。 おっ…。」
雪衣「お茶が入りました。」
勇「おう そけえ置いといてくれ。」
雪衣「はい。」
勇「お~! まっすぐ飛ぶのう。 よっしゃ。 お~! うまいのう。」
安子「ただいま帰りました。」
勇「おう。」
るい「お帰りなさい お母さん!」
勇「お帰り。」
安子「ただいま。」
雪衣「お帰りなさい 安子さん。」
安子「雪衣さん。 るいを見てもろうて ありがとうございます。」
雪衣「いいえ。」
安子「勇ちゃん るいと遊んでくりょったんかな。」
勇「ああ。 久しぶりのキャッチボールじゃ。」
安子「う~ん!」
勇「ほれ いくで ほい。 いや~ 筋がええんじゃ。」
安子「はい。 おっ。 フフフッ。 はい。」
勇「ほい。 ほれ。 ほい。」
安子「やっぱり勇ちゃんは 野球が似合うわ。」
(笑い声)
勇「速いえわ。」
<安子は これまでと変わらない るいとの関係が いつまでも続くと思っていました。Yasuko believed that the bond she shared with Rui would last forever>