連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第26話「1948」【第6週】

稔の部屋

るい「お母さん。」

安子「うん?」

るい「これから ずっと ここに住むん?」

安子「そうじゃ。」

るい「何で?」

安子「ここは るいが生まれた家じゃから。」

るい「ずっとお母さんと おれる?」

安子「当たり前じゃあ。 お母さんは 何があっても るいを離さん。」

朝丘町

(英語)

<安子は 生まれ育った 朝丘町を訪ねました>

<戦後の焼け野原から復興を遂げた町には 見知らぬ人たちが暮らしていました>

「な… 何じゃあ?」

安子「すみません…。」

「ごめんください。 絹 1丁ちょうでえ。」

きぬ「は~い ただいま。 はい。 毎度 ありがとうございます。」

「どうも。」

安子「きぬちゃん。」

きぬ「安子ちゃ~ん。 よかった~! 安子ちゃ~ん!」

安子「きぬちゃん。」

きぬ「安子ちゃん! よかった。」

安子「わあ~ きぬちゃんじゃ。」

きぬ「安子ちゃん!」

安子「わあ~ 本当に きぬちゃんじゃ。」

きぬ「どねんしたんで その腕。」

安子「ちょっと…。」

花子「あ~! 安子ちゃん!」

卯平「ホンマじゃ! 安子ちゃんじゃ!」

安子「おじさん。 おばさんも…。」

花子「聞いたで。 大変じゃったなあ。」

卯平「まさか… 金太さんや… 小しずさんまで…。」

安子「ご心配おかけして…。」

花子「算太ちゃんは? どねんしとるんで。」

安子「まだ行方知れずです。」

卯平「まあ あいつのことじゃ どこにおっても死にゃあせんわ。 なあ。」

花子「そう そうじゃわ。」

安子「しゃあけど 本当によかった。 おじさんも おばさんも お変わりのうて。」

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