連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第56話「1963-1964」【第12週】

玄関前

錠一郎「ありがとう。 荷造り手伝ってもろて助かったわ。」

るい「いいえ…。」

錠一郎「どないしたん?」

るい「いえ。 もうすぐ行ってしまうんやなあ思て。」

錠一郎「またすぐ会えるやんか。 クリスマスのステージには 来てくれるんやろ?」

るい「フッ… 3か月も先やないですか。」

錠一郎「ステージが終わったら そのまま 東京で一緒に暮らす部屋探そう。 ねっ。」

るい「はい。」

錠一郎「るい。」

るい「えっ。」

錠一郎「いやいや…。 いや 今から慣れとこかなと思て。 るいも そろそろ大月さんって呼ぶのやめへん?」

るい「えっ。」

錠一郎「だって るいも大月さんになるんやから。」

るい「あ… でも… 何て呼んだら…。」

錠一郎「錠一郎とか。 まあ… みんなと同じように ジョーとか。 るい。 3か月なんて あっという間や。 すぐに迎えに来るよ。」

笹川邸

<錠一郎は レコーディングのため 一人 東京へと旅立ちました>

リビング

笹川「はい 遠慮なく。」

<デビューコンサートまでの3か月 ササプロの笹川社長の家に居候しながら デビューアルバムのレコーディングを することになっています>

笹川「あ~ ここで 存分に腕を磨きなさい。」

錠一郎「ありがとうございます。」

笹川「あっ そうだ。 君は ピアノを弾けるんだったっけ?」

錠一郎「はい 少しは。」

笹川「うん…。」

奈々「必要でしたら 私が伴奏します。」

錠一郎「ああ お嬢さん。 今日から お世話になります。」

奈々「奈々で結構です。」

笹川「どうせ やることもなく ぶらぶらしてる娘ですから。 ピアノ伴奏でも お茶くみでも 何でも好きに使ってやってください。」

奈々「まあ ひどい言い方ね。 もうレコーディング つきあってあげないわよ。」

笹川「ホホホホホッ。 まあ 小さい頃から 一とおり仕込んだだけあって 音楽のセンスは最高ですから。 ええ。 確かです。」

錠一郎「少し吹いてみてもいいですか?」

笹川「おお もちろんだ。 いいよ。」

♬~(『What’s Modern』)

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