大月家
ひなたの部屋
『暗闇でしか 見えぬものがある。 暗闇でしか 聴こえぬ歌がある。 黍之丞… 見参』。
ひなた「やった!」
太秦映画村
ひなた「あっ モモケン! あ~ かっこええなあ! あ~。」
小夜子「行こ!」
ひなた「うん!」
ひなた「楽しみ。」
一恵「楽しみ。 早く始まってほしい。」
「い~や いや いや 皆様。 大変 長らくお待たせいたしました! 間もなく 間もなく始まりますよ!」
(拍手と歓声)
「ありがとうございます。 皆様のおかげで この『棗 黍之丞』シリーズ 本年も絶好調でございます!」
(拍手と歓声)
「日頃の感謝の気持ちを込めまして サイン会 始めちゃいますよ!」
「待て 待てい!」
「おったぞ!」
「な… 何だ 君たちは。」
「ここで 何をしている! 怪しいやつめ。」
「何を考えてんだ! 誰だと思ってんだ 司会者だぞ ばか野郎 この野郎。 おい 何…。」
虚無蔵「かかれい!」
「お… おい ちょっと やめ…。 おいおい… やめろ~!」
(ざわめき)
ひなた「どうしたん?」
『暗闇でしか 見えぬものがある。』
(歓声)
『暗闇でしか 聴こえぬ歌がある。』
(歓声)
(拍手と歓声)
「黍之丞 見参。」
(拍手と歓声)
ひなた「モモケン! 黍之丞~!」
一同「お~!」
(拍手と歓声)
ひなた「黍之丞!」
(拍手と歓声)
(拍手)
「え~い!」
ひなた「ああ!」
(刃音)
「うあ~!」
ひなた「わあ~!」
「うっ… あ~!」
ひなた「わあ!」