ミワ「私たち世代のやり取りとか SNSなんかも 私には椅子取りゲームに見えて 自分を前に押し出すエネルギーが やっぱり なくて。 気が付いたら 私の席は どこにもなかったんです。」
八海「それは 座るに値する席なんですかね?」
ミワ「え…。」
八海「地代に合わせて 自分をねじ曲げて そうまでして 本当に しがみつかないといけない席なのか 私も 俳優をやっていて いつも悩むことです。」
<八海サマも 同じ悩みを?>
八海「ミワさんには どこかに もっと ふさわしい席があるんじゃないですか。」
<今 死んでも悔いはない。 そう思わせるほどに 八海 崇の言葉は 私のハートを打ち抜いた>
ミワ「ありがとうございます。」
車
ミワ「今日は ごちそうさまでした。」
<さようなら 奇跡の一日>
八海「もう一軒 行きましょう。」
ミワ「えっ?」
八海「どうぞ。」
ミワ「失礼します。」
運転手「閉めます。」
(ドアを閉める音)
八海「ラスベガスまで お願いします。」
<えっ ラスベガス? ラスベガス!?>