夜ドラ「ミワさんなりすます」(第11回)

ミワ「私たち世代のやり取りとか SNSなんかも 私には椅子取りゲームに見えて 自分を前に押し出すエネルギーが やっぱり なくて。 気が付いたら 私の席は どこにもなかったんです。」

八海「それは 座るに値する席なんですかね?」

ミワ「え…。」

八海「地代に合わせて 自分をねじ曲げて そうまでして 本当に しがみつかないといけない席なのか 私も 俳優をやっていて いつも悩むことです。」

<八海サマも 同じ悩みを?>

八海「ミワさんには どこかに もっと ふさわしい席があるんじゃないですか。」

<今 死んでも悔いはない。 そう思わせるほどに 八海 崇の言葉は 私のハートを打ち抜いた>

ミワ「ありがとうございます。」

ミワ「今日は ごちそうさまでした。」

<さようなら 奇跡の一日>

八海「もう一軒 行きましょう。」

ミワ「えっ?」

八海「どうぞ。」

ミワ「失礼します。」

運転手「閉めます。」

(ドアを閉める音)

八海「ラスベガスまで お願いします。」

<えっ ラスベガス? ラスベガス!?>

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