道中
ミワ「さくらさん… ちょっと 休憩しませんか?」
さくら「えっ まだ歩き始めたばっかりじゃん。」
ミワ「ですね…。」
さくら「もし八海サマに会えたら 何て言うの?」
ミワ「えっ 何も考えてなかった…。」
さくら「引退なんか撤回してくれって?」
ミワ「それは… どうですかね。 言えないかもしれません。」
さくら「何で?」
ミワ「八海サマが決めたことだから。」
さくら「じゃあ ほかに何て?」
ミワ「分かんないです。 とりあえず 号泣すると思います。」
さくら「何でよ。」
ミワ「結局 推しには 元気で生きてさえいてくれたら それで十分ですから。 よしっ。」
さくら「おっ 復活した!」
ミワ「(荒い息遣い)」
さくら「疲れるの早っ!」
白鷹山展望台
ミワ「(荒い息遣い) さくらさん… ここです。」
さくら「あっ ホントだ。」
ミワ「私たちも ここで写真撮りませんか?」
さくら「あっ 同じ構図で?」
ミワ「はい。」
さくら「いいね!」
ミワ「右… 右です。」
さくら「ここ?」
ミワ「9 8 7 6 5…。」
さくら「はい…。」
2人「やっつみ~!」
(シャッター音)
さくら「ここで育ったのか 八海サマは。」
ミワ「さすがに ここには いなかったですね。」
さくら「うん。 なかなか狙いはいいと思ったんだけどね。」
ミワ「八海サマ~ やっほ~!」
さくら「いやいや 『やっほ~』って。」
ミワ「さくらさんも 何か言って下さい。」
さくら「えっ…。 八海サマ~! いつも最高に すてきな作品を ありがとうございま~す!」
ミワ「八海サマ~! 引退しないで~!」
さくら「早く戻ってきて~!」
ミワ「八海サマの… バカヤロ~!」
さくら「バッカヤロ~!」
<そして 私たちはまた 時間をかけて 来た道を戻っていった>