蘭子♬『愛の言葉は 眠らせないでね 夢と』
おでん屋・風車
1階店舗
レミ子「えっ こんなに早く…?」
なつ「雪次郎君…。」
亜矢美「いらっしゃい。」
雪次郎「お酒下さい。」
亜矢美「はい。」
なつ「飲むの?」
翌朝
雪次郎「なっちゃん…! ごめん…。」
なつ「ああ…。」
雪次郎「ずっと つきあってくれてたのかい?」
なつ「いつの間に…。 おはよう。」
雪次郎「ゆうべは… 悪かったな。」
なつ「なんも なんも…。 雪次郎君は 何もしゃべってないべさ。」
雪次郎「うん… だから…。」
なつ「水飲む?」
雪次郎「うん… ごめん。 俺… 蘭子さんを傷つけてしまったんだわ。」
なつ「雪次郎君が 蘭子さんを?」
雪次郎「うん…。 蘭子さんに 俺… はっきり 好きだって告白したんだ。」
なつ「えっ! えっ… それで?」
雪次郎「辞めてった劇団員から 一緒に 演劇を創らないかって 誘われたことも話した。」
なつ「蘭子さんに?」
雪次郎「うん…。 正直言って 迷ったんだわ その時…。 一緒に 今まで 演劇を学んできた仲間から お前の力を買ってるって言われて 一緒に 新しい劇団を 創りたいって言われて… 本当は すごくうれしかったんだ。」