連続テレビ小説「なつぞら」第123話「なつよ、新しい命を迎えよ」【第21週】

なつ「よし… 荒井さん!」

荒井「はい はい はい はい はい。」

なつ「私の原画 最後のカット出来ました!」

荒井「ほいな!」

なつ「遅くなって堪忍やで。」

荒井「おっ ハハ… なんも なんも。」

なつ「ハハ…。 そしたら 明日から よろしくお願いします。」

荒井「オッケーや。 ええ子 産んでや!」

堀内「なっちゃん あとは任せろ!」

なつ「ハハ… うん。」

映画班 作画室

なつ「仲さん 井戸原さん 明日から産休を頂きます。」

仲「ああ もう そんなか…。 うん 分かった。 お大事にね。」

井戸原「丈夫な子を産んでくれよ。 また猛烈に働けるように。」

なつ「はい。 また よろしくお願いします。」

下山「なっちゃん なっちゃんが戻ってくる頃には もう僕は ここにはいないから。」

井戸原「裏切り者!」

下山「いや どこに言ってるんですか。」

なつ「下山さん 頑張って下さい。 マコさんにも よろしく。」

神地「そこに いずれは イッキュウさんも入るんでしょ? いいよな。」

仲「おい 君もか?」

神地「仲さんも行くなら ついていきますよ。」

井戸原「裏切りの相談をするんじゃないよ ここで。」

神地「あっ 井戸さんは… ああ まあいいや。」

井戸原「おい お前 この野郎!」

(笑い声)

仲「まあ まあ まあ。 僕は まだ ここで頑張っていくつもりだよ。」

なつ「私もです。 これからも よろしくお願いします。」

福祉事務所

<産休に入ると なつは 保育園について相談するため 福祉事務所を訪ねてみました。>

なつ「あの… すいません お願いします。」

村川「はい 何でしょうか?」

なつ「乳児から預ける 保育園を探しているんですが。」

村川「お子さんは 今…?」

なつ「あっ いや… これから生まれてくるんですが 来年の春には預けたいと思ってるんです。」

村川「まあ どうぞ お掛けになって下さい。」

なつ「はい。 よろしくお願いします。」

村川「はい。 それで どうして預けたいんですか?」

なつ「私が 産んで すぐに また働かなくてはならないもので。」

村川「2人で働かないと 生活ができないんですか?」

なつ「生活のためでもありますけど 私は働きたいんです。」

村川「子どもを犠牲にしてもですか?」

なつ「犠牲?」

村川「いや… 生活のために 共働きをしなくてはならない ご家庭があることは 十分 承知しておりますよ。 そのために保育所はあるんです。 けど 本来は 子どもは 母親が育てるものなんです。 それを勘違いされてませんか?」

坂場家

寝室

(戸が開く音)

坂場「あっ ただいま。 どうした?」

なつ「ううん… 大丈夫。 何でもない…。」

坂場「君が 何でもないと言う時は 一人で我慢する時だろう。」

なつ「言いたくない…。」

坂場「なら 言わなくてもいいけど…。」

<結局 なつは 子どもを どこに預けるのか その答えが出ないまま 臨月を迎えました。>

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