連続テレビ小説「なつぞら」第140話「なつよ、この十勝をアニメに」【第24週】

神地「あ… いや 失礼。 けど せっかく お話しを聞かせてもらったのに 無駄にしては申し訳ないと思いまして。」

泰樹「ハハハ… 何か役に立ったかね?」

坂場「はい。 とても…。 開拓者にとって 一番の心の支えは やはり 家族だったんでしょうか?」

泰樹「家族に限らんかもしれん。 誰もが支え合って それで 開拓者は強くなったんじゃ。」

詰め所

なつ「母さん ごめんね。 部屋まで用意してもらって。」

富士子「なんも。 照男らが新しく離れを建ててから 部屋は余ってるもね。」

坂場「本当に助かりました。」

砂良「ここもね 牛舎の設備が新しくなって 使わなくなりそうなんだわ。 それで お義母さんと 何かしようかって話してるの。」

なつ「ここで? 何をすんのさ?」

富士子「柴田牧場のアイスクリームさ。」

砂良「牧場を見たいという人もいるのさ。 そこで ここをお店にしたら そういう人が たくさん来てくれるんでないかって お義母さんが。」

なつ「へえ~ 母さんと砂良さんが そんなこと考えてんだ。」

砂良「これは 私と義母さんの いわば開拓だもね。」

富士子「そう。」

坂場「開拓ですか。」

なつ「ねえ 母さんは知ってたの? じいちゃんの昔のこと。」

富士子「ああ… じいちゃん 富山にいた頃のことは あんまり話したがらなかったからね。」

砂良「子どもの頃から 一人で生きてきたような もんだったんですね じいちゃんは。」

富士子「そう思うと… ここに来た頃のなつを じいちゃんは 自分と重ねて見てたんだね きっと。」

坂場「それは どういうことですか?」

なつ「いろいろあったから… 9つで ここに来た時。」

回想

なつ「私を ここで働かせて下さい。」

泰樹「それでこそ赤の他人じゃ。 明日から 夜明けとともに起きて働け。」

なつ「はい!」

泰樹「お前には もう そばに 家族はおらん。 だが わしらがおる。」

なつ「おじいさん…!」

泰樹「お前は 堂々としてろ。 堂々と ここで生きろ。」

回想終了

坂場「そして 君も 人と支え合いながら 強くなっていったということか。」

なつ「そうだね…。」

旧牛舎

なつ「この牛舎で 私は育った。 昔は手搾りだったんだけど 今は バケットミルカーという機械で 搾乳します。」

菊介「よし したら この菊介さんが 手搾りでの搾乳を教えてやるべよ。 誰か 挑戦する人?」

一同「はい!」

菊介「ハハハハハハ。 おう… したら カメラのお嬢さんから。」

桃代「はい!」

菊介「はい。 牛に蹴られないように注意しろや。」

桃代「えっ 蹴るんですか?」

菊介「牛が怖がったら蹴るべさ。」

神地「怖い顔しちゃダメだよ。」

下山「優し~く 優し~くね。」

桃代「今から触るよ。 よろしく。」

菊介「おい… おいおい。」

桃代「仲よくしてね。」

菊介「おねえさん おねえさん! 動くな お前…。」

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