富士子「はい 豚汁。」
剛男「ありがとう。」
泰樹「なつは どうしたんじゃ?」
富士子「天陽君のところでないですか?」
泰樹「敵陣営に行ってるのか。」
富士子「は?」
泰樹「ん? いや…。」
富士子「そういうつもりで 照男に出ろって言ったんですか。」
泰樹「何も言っとらん! 照男の気持ちが 見たいだけじゃ。」
『青年の部 選手は スタート地点に集まって下さい』。
<さて この開拓青年団のスキー大会は 山のコースを1週して順位を争う クロスカントリーの一種です。 ちなみに 戦後の初代チャンピオンは この菊介さんでした。>
菊介「前の選手のスキー ちょっと踏んでもいいから。」
照男「踏むの!?」
菊介「大丈夫 大丈夫…。 罰則ねえから大丈夫だ。 でよ 後ろから追いつかれようとしたら時は…。」
明美「お兄ちゃん 頑張って!」
照男「おう!」
菊介「そうだ。 でよ 後ろから 追いつかれてきたら…。」
「おい! おい! おい!」
菊介「あ~ 分かったって…。 おい 頑張れよ!」
「位置について よ~い…。」
(ホイッスル)
(歓声)
タミ「天陽!」
正治「頑張れ!」
なつ「天陽君 頑張れ!」
回想
照男「俺と勝負しろ。 俺が スキーで お前に勝ったら お前は なつに 好きと言え。」
天陽「俺が勝ったら なっちゃんのことは諦めます。」
回想終了