連続テレビ小説「なつぞら」第36話「なつよ、雪原に愛を叫べ」【第6週】

あらすじ

スキー大会の翌日、天陽(吉沢亮)の家に行く約束をしていたなつ(広瀬すず)。出かけようとすると、泰樹(草刈正雄)が話があると引き止めた。そこで泰樹は、なつに結婚話を持ちかける。突然の話に驚くなつは、泰樹が薦める相手の名前を聞き、さらにショックを受ける。そこに照男(清原翔)が現れ、取り乱すなつを落ち着かせ、天陽の家に向かうよう促した。その場を走り去ったなつは、天陽の家に向かい雪原の中を歩きだすが…。

36話ネタバレ

柴田家

新牛舎

なつ「じいちゃん ちょっと 出かけてもいい?」

泰樹「どこにだ?」

なつ「天陽君のとこ。 天陽君とこの牛 春に 子牛を産むしょ。 何か その様子を見に来てほしいって。 あと 話したいことがあるからって。 行ってきます。」

泰樹「おい なつ。」

なつ「ん?」

泰樹「ちょっと 話がある。」

なつ「何?」

泰樹「ちょっと こっち来い。」

詰め所

なつ「どうしたの?」

泰樹「お前… 結婚する気はあるか?」

なつ「えっ? 何言ってんのさ。」

泰樹「今すぐって話じゃねえんだ。」

なつ「う~ん そりゃあ… いつかは。」

泰樹「照男は どうじゃ?」

なつ「えっ?」

泰樹「照男が相手なら そういうことは 考えられんか?」

なつ「何言ってんのさ…。 からかわないでや。」

泰樹「からかってない。 わしは本気じゃ。 本気で そういうことを考えとる。 照男にも話してある。 照男も その気がある。 まだ 返事を聞いたわけじゃないが そう わしは確信しておる。 お前と照男が 一緒になってくれたら この柴田牧場は… そして このわしは 何より…。」

なつ「どして…。 どして そんなこと言うの! どして そんなこと話したの!」

泰樹「なつ…。」

なつ「ねえ どして!」

泰樹「嫌なのか?」

なつ「嫌とか どうとか そういう問題じゃない。 そういう問題じゃないよ。 私は そんなふうに 照男兄ちゃんに… そう思われていたかと思うと… 恥ずかしいよ。 恥ずかしくて たまんないよ。 それは 照男兄ちゃんに対して失礼だよ! 悪いよ!」

泰樹「なつ…。」

なつ「そんなことは 照男兄ちゃんに悪いよ! そんなこと… 一度でも思ったら… もう家族には戻れんよ…! じいちゃんは 私から 大事な家族を奪ったんだよ!」

泰樹「なつ… わしは お前と 本当の家族になりたかっただけだ…。」

なつ「それは… 私を他人だと思ってるからでしょ!」

富士子「照男!」

照男「大丈夫だ なつ。 何も変わらない。 何も変わってないから。」

照男「じいちゃん 俺は ダメだった。 なつのこと そんなふうには どうしても思えなかった。 なつは… なつは やっぱり 妹にしか思えないよ。」

照男「じいちゃんを がっかりさせたくないと思ったから 今まで言わなかったんだ。 なつは… なつのことは なつに任せよう。 なつもだ。 じいちゃんの気持ち 少しは分かってやれ。」

なつ「ごめんなさい…。 じいちゃん ごめんなさい…。」

泰樹「謝るな。」

なつ「ごめんなさい… ごめんなさい…。」

泰樹「謝るな。」

なつ「じいちゃん…。」

照男「一人にしてやれ。 なつは 行ってこい。」

なつ「えっ?」

照男「天陽君のところへ… 約束したんだべ。」

なつ「でも…。」

照男「大丈夫だ。 少し 時間を置いた方がいい。 行ってこい。」

なつ「照男兄ちゃん…。」

照男「行ってこいよ。 話は それからだ。」

道中

なつ「うう…。」

柴田家

泰樹の部屋

富士子「父さん。 お汁粉作ったから。 もう 勝手に話すから…。」

泰樹「すまん…。 もう 元に戻れんかもしれん。 なつの言うとおりじゃ。 なつの心は もう戻らんかもしれん。」

富士子「それを受け入れるのも 家族の務めでしょ。 何があっても 受け入れる。 それが家族っしょ。」

富士子「あっ… 食べられんだ。」

(窓が鳴る音)

富士子「あっ 風が出てきたわね。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク