1階店舗
咲太郎「すまなかったな 気を遣わせて。」
亜矢美「いい兄貴になったね 咲太郎。」
咲太郎「よせよ…。」
亜矢美「あら あら ちょっと飲みましょうか? また ね…。」
照男「お邪魔しました。」
亜矢美「あら もうお帰り?」
照男「これからも なつを どうか よろしくお願いします。」
亜矢美「大丈夫 こっちにも ほら 兄貴がついてるから。」
照男「お兄さん。 お兄さんも どうか 北海道に来て下さい。 いつでも待ってますから。」
咲太郎「ありがとう… 幸せにな。」
照男「はい。」
砂良「ありがとうございます。 ごちそうさまでした。」
亜矢美「いえいえ…。」
照男「ありがとうございました。」
亜矢美「また来て下さいね。 お気を付けてね。 さようなら!」
砂良「さようなら。」
亜矢美「お幸せに!」
咲太郎「またね~!」
砂良「ありがとうございます。」
咲太郎「何やってんだ 母ちゃん。」
亜矢美「ハハハ…。」
なつ「照男兄ちゃん これ 荷物になるけど みんなに持ってって。」
照男「お土産か?」
なつ「新宿のデパートで買った手袋。 みんなに渡して。」
砂良「あっ かわいい!」
なつ「照男兄ちゃんと砂良さんのもあるから。」
照男「ありがとう。」
砂良「ありがとう。」
なつ「砂良さん 幸せになってね。 絶対 幸せになってね。」
照男「心配すんな それは。 俺がついてんだ。」
なつ「頼むぞ 照男兄ちゃん。」
照男「任せとけって。」
なつ「ハハハ…。」
砂良「これからは 私も待ってるからね なっちゃん。 家族と一緒に。」
なつ「うん ありがとう。」
照男「じゃあな。」
なつ「うん。」
砂良「じゃあね。」
砂良「あっ きれいなお月さん。」
2階なつの部屋
<なつは 久しぶりに 北海道の風を吸い込んだ気がしました。>
なつ「よし 頑張ろう。」
<その夜も なつは 遅くまで アニメーターになる練習を続けました。 なつよ みんな 家族の幸せを祈っているぞ。>