連続テレビ小説「なつぞら」第73話「なつよ、“雪月”が大ピンチ」【第13週】

作画課

なつ「やなやつ やなやつ やなやつ…! あなたが 本当のアニメーターならば…。 あ~ もう… くっそ~!」

茜「今度は何?」

なつ「ハハハ…。」

茜「気合いが入ってるだけか。」

なつ「はい!」

茜「ああ…。」

<結局 その日は 満足な動画を描くことは できませんでした。 ああ~! はあ…。>

川村屋

ホール

なつ「それじゃ 雪次郎君は まだ ここで働いてるんですか?」

光子「ええ。 辞めるにしたって お父様の許しは必要でしょ。 雪次郎君にとっても。」

なつ「もちろんです。 私も そう思います。」

おでん屋・風車

1階店舗

咲太郎「それじゃ 親の許しがなきゃ 川村屋も辞められないのか?」

なつ「そうみたい。」

咲太郎「雪次郎は 二十歳を過ぎた大人だぞ。」

なつ「大人だから きちんと 自分の人生を考えるべきでしょ。」

亜矢美「確かに 役者を目指すよりは このまま 菓子職人を目指した方が 現実的だからね。」

なつ「そうよ。」

咲太郎「そりゃ 演劇やって 食えてるやつは ほとんどいないよ。 けど それで不幸だと思ってるやつも ほとんどいないよ。 不幸なら やる必要は全くないんだからな。 漫画映画を作ってるお前だって 似たようなもんじゃないのか?」

なつ「そんなことは分かってるよ。」

咲太郎「じゃ 何で雪次郎には反対するんだ?」

なつ「私は 雪次郎君にも 雪次郎君の家族にも 幸せになってもらいたいから 心配してんの!」

咲太郎「人の幸せなんて 他人に決められるもんか!」

なつ「だったら お兄ちゃんにだって 決められないでしょ!」

咲太郎「まあ 確かにそうだな…。」

亜矢美「他人が これ以上 余計なことを しない方がいいってことかもね。」

<なつよ お前だって 雪次郎君が 自由に自分を表現できること… それを願っているよな 誰よりも。>

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