連続テレビ小説「なつぞら」第77話「なつよ、“雪月”が大ピンチ」【第13週】

雪次郎「よし…。」

咲太郎「お~ すげえな!」

雪次郎「出来た。」

とよ「どうだい?」

雪之助「フライパンじゃ ジェノワーズは膨らまないから ロールケーキにしたのかい?」

雪次郎「はい。 そうしないと ケーキにならんと思って。」

雪之助「そうかい。」

雪次郎「食ってくれ。 バタークリームのロールケーキです。」

一同「頂きます。」

亜矢美「うん…。」

妙子「おいしいわ 雪次郎。」

雪次郎「本当かい?」

妙子「うん。」

雪次郎「なっちゃん どうだい?」

なつ「おいしい。 とってもおいしいわ。」

雪次郎「咲太郎さんは? 亜矢美さんは?」

咲太郎「うん 普通にうまい!」

亜矢美「通訳します。 普通にお店で食べるみたいに おいしいってこと!」

雪次郎「いかった…。」

とよ「どうなんだい?」

妙子「あんた…。」

なつ「おじさん…。」

雪之助「雪次郎… 何をするにも これぐらいやれ。 これぐらい努力しろ。 これぐらい… 一生懸命頑張れ!」

雪次郎「父さん…。」

とよ「ハハ…。」

なつ「やったね 雪次郎君! 認めてもらえたね!」

雪次郎「うん!」

咲太郎「これで やっと言えるな。 合格 おめでとう!」

雪次郎「ありがとうございます!」

(拍手)

雪之助「だけどな これだけは言っとくぞ。 お前が これからやろうとしてることは いくらでも諦めていいことだ。 諦める時は 潔く諦めれ。 諦めて 帯広戻ってこい。 お前にはよ お前の生まれた場所があるんだ。」

雪次郎「父さん…。」

雪之助「何があっても 恥ずかしがらずに帰ってこい。」

妙子「んだよ… うん。」

とよ「負けるのも 人生の味だ。」

妙子「いつでも待ってるからね。」

雪次郎「そったらこと待つなや…。 ごめん 父ちゃん…。 ありがとう…。 あ いてっ…。」

<こうして 小畑家は 北海道に帰っていきました。 一つの夢を残して。>

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