下山「マコちゃん その呼び方は もう古い。 やめてあげよう。 彼のことは イッキュウさんって呼んであげよう。」
なつ「イッキュウさん?」
下山「うん。 坂場一久でしょう? 一に久しいで。 イッキュウ。 どう?」
坂場「なぜ普通に呼ばれてはいけないんですか?」
下山「いや だって 普通だと 普通じゃない。」
なつ「じゃあ 下山さんのことは ゲザンさんって呼んだらどうでしょうか?」
下山「ゲザンさん…? 何か 人生下り坂って感じだからやめてよ。 普通でいいよ 僕は…。」
井戸原「急勾配。」
下山「急勾配してんじゃないですよ。」
仲「まあまあまあ とにかく そういう くだらない話からでもいいから 3人で話し合って 何か企画を考えてよ。」
3人「はい。」
中庭
なつ「どうしましょう?」
麻子「そうね… 何か 一から話を考えた方がいいのか 原作を立てた方がいいのか…。」
坂場「原作がある方がいいんじゃないですか? 時間もないですし。 今の僕たちに求められているのは 話を作る能力ではなくて 話を表現する能力だと思うんです。」
なつ「話の表現か… そですね! じゃ 何やります?」
麻子「だから それを これから考えるんでしょ。」
坂場「そうと決まれば ここで話し合っていても 無駄じゃありませんか? まずは 各自で やりたいものを見つけて それから話し合った方が早いです。 まずは 明日までに。 では 早速 失礼します。」
麻子「一人で決めちゃって…。 あの人と うまくやってく自信あるの?」
なつ「大丈夫ですよ。 マコさんとも やってきたじゃないですか。」
麻子「そうね… うん?」
なつ「とにかく考えましょう! 頑張りましょう!」
柴田家
柴田牧場
旧牛舎
悠吉「ん?」
菊介「どした?」
悠吉「あっ いや…。」
菊介「えっ?」
悠吉「ううん…。」