あらすじ
短編映画の制作が決まり、なつ(広瀬すず)と麻子(貫地谷しほり)は原画を任されることになった。演出部からは坂場(中川大志)が参加。早速3人は企画を考え始める。勝手になんでも決めていく坂場のやり方に、麻子は早くも不安を口にする。一方北海道・十勝では、富士子(松嶋菜々子)と砂良(北乃きい)が庭で話をしていた。そこにやってきた照男(清原翔)は、ふたりの背後に人の気配を感じ…。
79話ネタバレ
東洋動画スタジオ
昭和34年(1959)年5月
<昭和34年の5月です。 東洋動画入社から およそ3年。 なつは 2本の漫画映画で動画を描き 順調に その腕前も上げていました。>
下山「なっちゃん。」
なつ「はい。」
下山「マコちゃん。」
麻子「はい。」
下山「ちょっといい? 大事な話がるんだ。」
茜「大事な話って また喧嘩したの?」
なつ「してませんよ。」
堀内「喧嘩したんだよ。」
茜「えっ またですか?」
堀内「多分 そうだよ。」
柴田家
柴田牧場
<そのころ…。 北海道で 大きな出来事が 近づいていました。>
東洋動画スタジオ
会議室
なつ「短編映画ですか?」
仲「うん そう。 長編の仕事がない時に 若手の育成を兼ねて 大体 20分弱の短編映画を 作ることになったんだ。 そこで マコちゃんに 原画を任せたいと思ってる。」
麻子「私が 原画を?」
なつ「えっ マコさん おめでとうございます!」
下山「まあ 僕も『白蛇姫』のあと 短編映画で鍛えられたからね。」
麻子「是非やらせて下さい。」
なつ「えっ… 私は マコさんの下で 動画をやらせてもらえるんですか?」
仲「いや… なっちゃんにも 思い切って 原画をやらせたいと思ってるんだ。」
なつ「えっ?」
仲「どうだろう マコちゃん 一緒にやってもらえないかな? 女性のアニメーターで 最初に原画をやるのは 当然 マコちゃんだと思ってたんだけど 同時に なっちゃんの力も 試したくなったんだよ。 2人で 原画を描いてくれないか?」
麻子「私に断る理由はありません。 一緒にやれと言われるなら やるだけです。」
なつ「マコさん! ありがとうございます! よろしくお願いします!」
下山「まあまあ 監修っていうことで 一応 僕もつくから うん。」
なつ「はい。」
麻子「で 題材は 何をやるんですか?」
井戸原「それも 君たちが決めるんだ。 どうしたいのか 企画を出してくれ。」
麻子「企画を?」
なつ「私たちで…。」
仲「もう一人 演出部の方から つく人間もいるから 企画 構成 演出まで その人と3人で話し合って 進めてほしんだ。」
(ノック)
仲「ちょうど来たかな。」
井戸原「どうぞ。」
坂場「失礼します。」
なつ「あっ。」
井戸原「そこに座って。」
坂場「はい。」
麻子「カチンコ君。」