連続テレビ小説「なつぞら」第9話「なつよ、夢の扉を開け」【第2週】

咲太郎♬『夕暮れに仰ぎ見る 輝く青空』

♬『日が暮れて辿るは わが家の細道 せまいながらも 楽しいわが家 愛の灯影のさすところ 恋しい家こそ 私の青空 恋しい家こそ 私の青空』

なつ<私は 起きたまま 夢を見ました。 それは 自分の想像力で描いた 最初の夢だったのかもしれません>

泰樹「なつ!」

剛男「なっちゃん。」

富士子「なっちゃん。」

なつ「(泣き声)」

剛男「なっちゃん…。」

なつ「どうして… どうして 私には 家族がいないの…。 どうして いないの…! どうして… どうして 私には 家族がいないの…!」

泰樹「もっと怒れ。 怒ればいい。」

なつ「バカヤロー! チクショー! バカヤロー…。」

泰樹「お前には もう そばに 家族はおらん。 だが わしらがおる。 一緒に おる。」

なつ「おじいさん おじいさん…!」

なつ「おじさん おばさん 皆さん ごめんなさい。」

富士子「もう 本当に バカなんだから! 今度 黙っていなくなったら 絶対に許さないからね! 分かった?」

なつ「はい。」

富士子「よし。 はい。 はい。 帰ろう。」

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