連続テレビ小説「なつぞら」 スピンオフ 秋の大収穫祭とよさんの東京物語②

坂場「次は 物語のクライマックスで つり橋が壊れて 谷底に ユキにゃんと バアにゃんが落ちる 直前のシーンです。 今度は ペアを替えてやってもらいます。 皆さんにしかできない ユキにゃんと バアにゃんを見せて下さい。」

雪月

妙子「絶対 ネバーギブアップ。」

録音スタジオ

坂場『それでは 最後のペア ユキにゃん役を土間さん バアにゃん役を小畑さん お願いします』。

とよ「はい。」

坂場『どうぞ』。

小林『ううっ… ユキにゃん バアにゃん 僕が引っ張り上げるから…。 ううっ…うう…! ああ! ううっ… うっ…』。

麻子「レミ子さん どうしたのかしら?」

小林『ユキにゃん ううっ… ああっ…』。

レミ子『バアにゃん… 絶対に 私の尻尾を離しちゃダメだからね!』。

とよ『ユキにゃん 私は 老い先長くないべ…。 いいから その尻尾さ振りほどけ!』。

レミ子『いや… バアにゃん 絶対に諦めないで!』。

とよ『後は任せた。 ユキにゃん ありがとう…。 楽しかった…』。

レミ子『そんなの 絶対に許さないわよ! え~い どっこいしょ~!』。

とよ『うわ~! どきな! ほ~れ 私の手につかまれ! えいや~!』。

レミ子『いった~!』。

とよ『こんなところで くたばらないわ!』。

レミ子『まだまだ 私たち これからが花よ!』。

麻子「こんなの 台本にないわよね。」

坂場「これだ!」

レミ子『よいしょ!』。

とよ『おお~ つり橋が揺れる~!』。

レミ子『うわ~ 諦めないで~!』。

麻子「決まりね。」

坂場「絵コンテ 作り直します。」

坂場『もっと… もっと いけ~!』。

妙子<にゃんと こうして お義母さんと レミ子ちゃんは オーディションに 受かってしまったのです>

とよ『わたしゃ バアにゃん!』

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