夕見子「あんたに 何かしてほしいだなんて 思ったことないわ。 男らしくないとか 情けないとか そりゃ いろいろ言ってきたけど そんなのね 別に どうだっていいんだわ。 したって それが雪次郎だもん。 私が あんたに期待してんのは たった一つだけさ。 覚えてないだろうけどさ 子どもの頃の約束。」
雪次郎「約束…。」
回想
雪次郎「僕が 夕見子ちゃんのために おいしい牛乳のお菓子を たくさん作るよ!」
夕見子「いらないわよ 別に。」
回想終了
雪次郎「おいしい牛乳のお菓子を たくさん作る。 約束 守る。 絶対 一生守る。 夕見子ちゃんのために おいしいお菓子 なまら おいしいお菓子 作らしてくれ。 俺と ずっと 一生 一緒にいてくれ 夕見子ちゃん!」
夕見子「バカだもね… 本当 バカ! バカすぎて 放っておけないわ。」
雪次郎「えっ?」
とよ「夕見子ちゃん。」
夕見子「はい。」
(拍手と歓声)
とよ「タンポポ~!」
雪次郎「夕見子!」
菊介<こうして 無事 十勝女房自慢コンテストは 終わりました。 本当 無事でよかった~>
坂場家
リビング
なつ「したら 大丈夫だったの? 夕見と雪次郎君 別れてない?」
剛男『別れるどころか 前より仲よくなったみたいだわ。 雨降って 地 なまら固まるってとこかな。』
なつ「父さんは届けないの? あの手紙 母さんに。」
柴田家
居間
剛男「えっ? いや いいよ 恥ずかしい。」
なつ『え~ 絶対 喜ぶのに。』
剛男「え~? いやいやいやいや いいって エヘヘヘ…。」