連続テレビ小説「ちむどんどん」103話「君と僕のイナムドゥチ」

玄関前

智「どうした? 何で 入らないわけ?」

歌子「ううん 何でもない。」

智「おう フッ…。」

店内

智「ただ今 帰りました。」

一同「お帰り。」

多江「あ~ ご苦労さま。」

トミ「ありがとう。」

歌子「どうぞ。」

三郎「お帰り。」

歌子「ごめんなさい。 うちも そろそろ休みます。」

智「どうした? 大丈夫か?」

歌子「少し 疲れたから。 お休みなさい。」

三郎「お休み。」

トミ「お休み。」

順次「唄 聴きたかったな…。」

石川家

(ドアの開閉音)

石川「ただいま。」

良子「お帰り。」

石川「まだ 考えてるのか? 給食の献立。」

良子「であるわけさぁ…。」

石川「そんな 一朝一夕に 残飯率は下がらない。 アリ。」

良子「どうしたの これ。」

石川「ほかの学校が取り組んでる 食品学習の資料。 こっちが那覇ので こっちが福島の。」

良子「わざわざ 探してくれたわけ?」

石川「これ 参考になるんじゃない?」

良子「『食育』?」

石川「最近 使われ始めた言葉。 体験学習を通じて 食べるものに関する知識を教え 健全な食生活を送るよう育てる。」

石川「食育…。」

石川「新しい取り組みなんだから つまずいて当然。 今の良子は みんな後に続けるよう 道を切り開いてる。 それだけでも すごいことさ。」

良子「ありがとう。 うちだけじゃない 同じ思いを持ってる人たちが 全国にいるんだね。 これを参考に また 一から頑張ってみる。」

石川「チバリヨー。」

沖縄料理店・ちむどんどん

暢子「うん。 よし…。」

歌子「今日 定期健診だよね?」

暢子「うん。 もう行こうね。」

歌子「うん。」

暢子「あっ そうだ。 昨日 どうだった? 歓迎会 楽しめた?」

歌子「うん 楽しかった。」

暢子「よかった。 あっ そうだ。 このラフテー お昼に 智も来るから みんなで食べて 感想聞かせて。」

歌子「うん 分かった。」

和彦「暢子 病院の時間。」

暢子「うん。」

和彦「僕は 今日打ち合わせ。 歌子ちゃんが来てくれたから 本当 助かるよ。」

暢子「うん ありがとう。 じゃあ お願いね。」

歌子「うん。」

暢子「行ってきます。」

歌子「行ってらっしゃい。」

和彦「駅まで 一緒に行こう。」

暢子「うん。」

智「暢子は とにかく思いついたら 止まらないところがあるからな。」

矢作「猪突猛進型っていうのか? フォンターナの厨房でも 一つのことに集中すると 周りのことが見えなくなってたな。」

智「暢子は 考える前に行動するタイプ。 だけど そこがまた 暢子のいいところ。」

矢作「経営者に向かねえな。 そういうタイプの人間は。」

智「暢子は やっていけますよ。 なあ 歌子。」

歌子「うん…。 ごちそうさま。」

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