比嘉家
優子「じゃあ 今晩 2人で来てくれるわけ?」
恵三「日曜だし 歌子も元気になったし 暢子を助けてもらったお礼に。 お父ちゃんが そば作るか?」
暢子「えっ ええっ!」
良子「やった!」
歌子「やった!」
賢秀「よ~し!」
暢子「やった~! ねえ うちも作る!」
賢三「うん うん うん。」
暢子「やった~!」
そば作り
恵三「ほれ 暢子もやってみろ。」
暢子「うん。」
恵三「あれ? ん~…。 うわっ!」
暢子「わっ! フフフッ。」
恵三「暢子~!」
暢子「ハハハハハッ。」
(笑い声)
恵三「こんなやって踏んで 小麦粉と水をつなげる。」
暢子「ふ~ん… やりたい。」
恵三「うん。」
恵三「そうそう。」
暢子「どんぐらい?」
恵三「もうちょい もうちょい。 はいはい。 回って回って… そうそうそう。 上手 上手だ。」
暢子「何で お父ちゃんは そば作るのが上手なわけ?」
恵三「昔は いっぱい作ったからね。」
暢子「包丁 お父ちゃんの名前が書いてある。 何で?」
恵三「これは昔 世話になった人がくれた お父ちゃんの宝物さ。」
暢子「へえ いいはずー うちも欲しい。」
恵三「ハッハッハ。」
暢子たちが『そば』と言っているのは そば粉ではなく 小麦粉を使った 今でいう『沖縄そば』のことです。
暢子「このぐらい?」
恵三「ここから先は 暢子 自分で考えて これがおいしいと思ったものを 出しなさい。 自分を信じて作りなさい。」
暢子「ん~ 難しい~。」
恵三「ハッハッハ。」
山原村共同売店
キヨ「はい コーラ。 10セントね。」
和彦「これですか?」
キヨ「うん そう。 ありがとうね。」
智「お前が うわさのヤマトンチューか。」
賢秀「ちょっと来い。」