連続テレビ小説「ちむどんどん」44話「てびち!てびち!てびち!!」

我那覇のアジト

賢秀「アゲ? アキサミヨー!」

暢子「どうしたわけ? ニーニー?」

沖縄料理店・あまゆ

我那覇「『賢秀副社長へ 身内に不幸があり しばらく 東京を離れる。 ビジネスは 中断せざるを得ない。 君から預かった金は しばらく 貸しておいてくれ。 我那覇』。」

暢子「好きでしょ? 足てびち。 余りものだけど。 だまされたわけ?」

賢秀「違う!」

暢子「我那覇さん お金預かったまま いなくなったってことでしょ?」

賢秀「またか…。 今度こそはって 思ってたのに…。 俺は いつになったら 母ちゃんに 恩返しできる?」

暢子「まさか… また お母ちゃんから お金?」

賢秀「そのお金 全部 我那覇さんに…。 もう 家族やめる。 縁を切ってもらう。 俺は 疫病神。 家族の邪魔者さ…。 じゃあな。」

暢子「思い出すね。 昔も 同じようなこと言ってた。 うちたちが まだ子供の頃 ニーニーが お父ちゃんに叱られて…。」

暢子「あの時も 足てびちだったさぁ。」

回想

比嘉家
居間

暢子「マーサン。」

賢三「フフフフ…。」

良子「あっ 1人2個って約束でしょ。 ニーニーは もう 2個食べよった。」

賢秀「まだ 1個しか食べてない。」

良子「インチキ!」

賢秀「インチキじゃない! 女のくせに!」

良子「はっ? ぽってかす。」

賢秀「お前の母ちゃん で~べそ!」

良子「誰のこと 言ってるわけ。 この ぽってかす!」

賢秀「お前が ぽってかす!」

良子「インチキ!」

賢三「おい ケンカやめれ。 おい。 なっ。」

優子「やめなさい。 ねっ。」

賢秀「うりゃっ!」

暢子「お母ちゃん?」

賢三「優子 大丈夫か?」

歌子「お母ちゃん! お母ちゃん。」

暢子「お母ちゃん! はい お母ちゃん。」

優子「うちは 大丈夫だから。 ねっ。」

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