連続テレビ小説「ちむどんどん」48話「あの日、イカスミジューシー」

沖縄料理店・あまゆ

智「わ~! 頂きま~す!」

田良島 和彦「お~! おいしそう。」

暢子「今夜の試作品は ボロネーゼビアンコです!」

順次「ぼろねーぜ?」

暢子「ボロネーゼは イタリア北部 ボローニャの伝統的なパスタ。 鶏肉と 刻んだ香味野菜を炒めて 白ワインで煮込んだソースと パスタを あえたわけ。 普通のボロネーゼは 赤ワインと牛肉だけど こっちの方が 軽く おいしく食べられると思う。」

田良島「なるほど。」

愛「おいしそうだね。」

暢子「とにかく 食べてみてください!」

智 ヒロシ 健男「頂きます!」

健男「ヒロシ いっぱい食べろよ。」

三郎「うまい。」

多江「おいしい。」

智「マーサンヤー!」

多江「お母さんと妹さんに 持っていこうか?」

暢子「あっ 後で うちが持っていきます。」

(戸が開く音)

健男「お前…!」

暢子「どうしたんですか?」

二ツ橋「昨日は… すみませんでした。」

三郎「お前さんも 一緒にどうだ?」

暢子「シェフ 新しいメニュー まだ候補ですけど 味見をお願いします。」

二ツ橋「しかし… 私は 間もなく 店を去る人間ですし…。」

暢子「シェフの感想を 聞きたいんです。 お願いします。」

二ツ橋「では 一口だけ。」

暢子「うん。」

暢子「どうですか?」

二ツ橋「食感を考えると 肉や野菜の切り方 歯ごたえの計算は 悪くありません。 でも… いまひとつです。」

暢子「どこが駄目ですか?」

二ツ橋「このボロネーゼは 材料の色みが単調。 もっと 彩りを加える工夫を した方がいい。」

暢子「やっぱり 見た目が大事ってことですね。」

二ツ橋「そのとおり。」

三郎「お前さん あの店 辞めるのかい?」

二ツ橋「はい。」

三郎「そうか…。」

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