連続テレビ小説「ちむどんどん」56話「古酒(くーす)交差点」

レストラン・フォンターナ
ホール

豊「先月行った 葉山のフレンチもよかったが この店のイタリア料理も なかなかだね。」

和彦「はい。 去年 連れてってくださった 軽井沢のステーキハウスにも 2人で また行ってみようって 愛さんと話していたんです。」

豊「来週辺り 4人でどうだ?」

富子「あなた 今日は そんなお話をしに来たんじゃ。」

暢子「失礼いたします。 ドルチェをお持ちしました。」

豊「うちで持ってる 白金台のマンションに 近々 空きが出るんだが 一度 2人で見に来ないか。」

和彦「マンションを見に?」

豊「籍を入れる前に 一緒に住むのは 気が引けるというなら 式は早めてもいい。 最近じゃ ジューンブライドという言葉も はやってるそうだし 結婚式は 6月でどうかね?」

和彦「結婚 ですか?」

愛「お父様 私たちは まだ はっきりと決めたわけじゃ…。」

富子「誰かが背中を押さなきゃ 2人とも 仕事仕事で 話は ちっとも前に進まない。 そろそろじゃないの?」

和彦「そうですね。」

暢子「失礼いたしました。」

厨房

矢作「暢子 どうした?」

暢子「矢作さんは 何歳の時に 結婚しました?」

矢作「はっ? あ… 19。」

暢子「アキサミヨー! 早すぎさぁ。」

矢作「結婚は 勢い。 逆に 勢いがなきゃ 一生できない。」

暢子「変化は 突然訪れる…。」

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