比嘉家
歌子「(鼻歌)♬『私はあなたの』(鼻歌)」
智「歌子!」
歌子「えっ? 智ニーニー!」
智「元気だったか? おばさんは?」
歌子「あっ お母さんは 晴海と売店で 良子ネーネーは 学校。」
智「これ 東京土産!」
歌子「ありがとう。 いつ帰ってきたわけ? ゆっくりできるの?」
智「ここ何日か 那覇とか商売で あちこち走り回って もう 今日の夜には帰らないと。」
歌子「今日 帰るの? ああ… 上がって。 お茶出すから。」
智「いや これから この村で 何軒か農家に会いに行く。 じゃあ。」
歌子「あっ… 待って! うちも 行ってもいい?」
畑
智「東京の名刺です。」
農家「社長か。」
智「そうなんですよ。 いや おおしまさんの芋 東京のみんな 食べたら びっくりすると思う。」
農家「そこまで言うんなら しょうがないか。」
智「ありがとうございます。」
道中
智「今日も 絶好調!」
歌子「であるねぇ。」
智「絶好調 絶好調!」
(笑い声)
智「こんにちは。」
歌子「こんにちは。 智ニーニー すごい! 3軒も 交渉成立! こんなお土産まで もらってからに。」
智「やっぱり こっちには 紹介したい おいしいものがデージある。」
歌子「フフッ…。 智ニーニー 夢に向かって 頑張ってるね。」
智「暢子も 夢に向かって突っ走ってる。 あっ ちょっと待って。 おばさん まだ売店にいるかな?」
歌子「いると思うけど 何で?」
智「ちょっと 大事な話が。」
山原村共同売店
歌子「晴海 上手。」
善一「ほ~う。 沖縄の食品も 東京で?」
智「いつか 商売を大きくして 沖縄の魅力を たくさんの人に 知ってもらいたいから。」
優子「それで 大事な話って何?」
智「商売が軌道に乗ったら 暢子と 結婚したいと思っています。 許してもらえますか?」
善一「アキサミヨー。 暢子ちゃんには もう?」
智「正式には まだですけど 一応は 伝えてあります。」
優子「だけど 暢子は ちょっと 鈍感なところがあるから 本当に ちゃんと伝わっているかね。」
智「大丈夫です。 必ず 幸せにします!」