田良島「続きまして 新婦の職場のオーナー 大城房子様より お祝いのお言葉を頂きます。」
(拍手)
房子「暢子さん 和彦さん ご両親の皆様 本当に おめでとうございます。 今日は 暢子さんが働いてくれている このフォンターナの話を 二人に贈らせてください。『フォンターナ』とは イタリア語で『泉』。 ドイツの哲学者 ニーチェの言葉に由来します。 『汝の立つ処深く掘れ、 そこに必ず泉あり』」
房子「私が立つ 足元の泉とは 小さな屋台から続けてきた 飲食業という仕事 イタリア修業での経験です。 そこを 深く掘り続けていきたい。 そんな気持ちを 店の名前に託しました。 暢子さん 和彦さん。 今 若い二人の目の前には 明るい未来が開けています。 ですが 人生 山あり谷あり。 どうか 足元を深く掘り 見つめて 泉を掘り当ててください。 お二人の 末永い幸せをお祈りして お祝いの言葉とさせていただきます。」
(拍手)
養豚場
清恵「もう少し!」
賢秀「よしよし いいぞ いいぞ! 頑張れ! チバリヨー! チバリヨー!」
(子豚の鳴き声)
賢秀「おっ! でかしたぞ~! やった! やったぞ~!」
石川「あの… 先日は 良子が 突然お邪魔して 大変申し訳ありませんでした。」
良子「すみませんでした。」
重子「いいえ。」
優子「本日は 本当に ありがとうございます。」
三郎「おめでとうございます。」
田良島「さて 新郎新婦の支度も 整ったようでございます。 盛大な拍手で お迎えください。」
(拍手)
(拍手と指笛)
暢子「お母ちゃん。」
優子「暢子 ありがとう。 とってもきれいさ。」
重子「やっぱり 私も 琉装にすればよかったかしら。」