あまゆ・2階
暢子「はぁ…。 たくさん見て 疲れてしまった。」
和彦「『帯に短し襷に長し』ってわけ? はい。」
暢子「ありがとう。 それもあるし 物件探しもお金の計算も 頭では分かっていたけど 全部 一人で背負うのが すごく…。 う~ん… 孤独を感じてしまって。 こんなのは初めてで 自分でも驚いている。」
和彦「僕も 家族のみんなもついてるよ。」
暢子「分かってはいるけど お店をやるとなると 結局は 自分一人で責任取らないと。 はぁ…。」
道中
(ラジオ)
賢秀「差せ! 差せ 差せ 差せ 差せ 差せ~! あ~っ! あっ!」
賢秀「アガッ。 どこ見て歩いてる!? 我那覇さん!? おい!」
我那覇「待て 待て 待て…。 あの時は 申し訳なかった! 急な身内の不幸で 君に 直接話す時間もなかった。 申し訳ない! このとおりだ!」
我那覇「だけど 元気そうでよかったよ。 相変わらず いい目してるな。 ヘヘヘッ…。 どうだ 俺と もう一度 新しいビジネスに チャレンジしてみないか?」
賢秀「我那覇さん いくら何でも これ以上は カモになる気は…。」
我那覇「今度こそだ 今度こそだ! 時代の最先端を行くビジネス。 才能さえあれば あっという間に 金が5倍10倍だ。」
賢秀「5倍? 10倍…?」
我那覇「当てようぜ 2人で。 人生の万馬券。 間違いなく 俺たち2人が ビッグになる道を知っている!」
賢秀「いやいやいや。 危ない 危ない…。」