連続テレビ小説「ちむどんどん」96話「青いパパイアを探しに」

山原共同売店

優子「だけど 房子さんとは もう一回 話をしなさい。 きちんと話を聞いて。 和彦君と 和彦君のお母さんとも よく話し合いをしなさい。 お店も 子育ても 1人でやったら駄目。 暢子一人の問題ではないからね。 反対する人の話にも ちゃんと 耳を傾けて。 ねっ。」

暢子「分かった。」

優子「何があっても うちは 暢子の味方だからね。」

暢子「分かった。 お母ちゃん 本当にありがとう。」

優子「うん じゃあね。」

善一「すごいね 優子さんは。 俺なら ろくに話も聞かず 頭ごなしに反対してるよ。」

優子「悩んだ時は いつも 賢三さんならどうするかって 考えるわけ。 まくとぅそーけー なんくるないさー。 本人がやりたいと思った道を 信じてあげるしかない。」

善一「であるわけか。」

沖縄料理店・あまゆ

多江「さすが 優子さんね。 私も 両立できると思ってたの。 上の子が おなかにいる時は 戦争の真っ最中。 この人が出征して 代わりに 家業を切り盛りして 現場にも出て。」

三郎「そうだったな…。 いつの時代も 出産 子育ては大変。 だからって 危ない 万が一ばかりで 妊娠したら 何もすんなっつうのもなあ。」

多江「暢子ちゃんが やりたいと言うなら 私は 仕事との両立を応援する。」

三郎「うん 俺も全力で応援するよ。」

順次「おっ 俺も。」

トミ「うちも。」

暢子「皆さん… ありがとうございます。」

比嘉家

♬~(レコード『安里屋ユンタ』)

智「ハイサイ。」

歌子「あっ 智ニーニー。」

智「熱出てるって聞いて。 これ 豆腐。」

歌子「ありがとう。 もう ほとんど下がってる。 聞いた? 暢ネーネーの話。」

智「デージ驚いたさー。 あの暢子が お母さんになるって。」

歌子「智ニーニーは 考えてないの? いつごろまでに 結婚したいとか。」

智「俺は まだまだ。 今は とにかく仕事が一番。」

♬~(レコード『安里屋ユンタ』)

智「何 これ? 何か 落ち着くな。」

歌子「うん。 うちも いつか こういうのが出せたらいいな。」

智「レコード? 歌子は プロのレコード歌手を目指してるわけ?」

歌子「あっ そんな 大げさなことじゃなくて。」

智「頑張れ。 俺は 歌子の唄が大好きさ。 歌子なら 多分 プロのレコード歌手になれる。」

歌子「もういい 返して。」

智「なっ な… 何で怒るわけ?」

歌子「怒ってない! 返して。」

智「ちょっと まっ… 待て待て…。」

智「あっ…。 じゃあ… また。」

歌子「うん…。」

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