夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第13回)

野本「そう 急に誘っちゃって 少し嫌な思いさせちゃったかなって。 私 調子に乗って… 初対面の人に食事に誘われるって よく考えたら怖いよね。」

春日「人によっては そうなのかもしれません。」

野本「はあ~。」

春日「私は うれしかったです。」

野本「え?」

春日「野本さんが ごはん食べませんかって 誘って下さった時。」

野本「ああ… でも あの時も 本当に急だったよね。」

春日「そうですね。 でも 私は本当にうれしかったんです。 それがあって 仲よくなれましたし。 私たちが こういうふうに 一緒にごはんを食べる関係性に なれているのは すごく まれなことですね。」

野本「本当にそうだね。」

春日「温かいお茶 いれましょうか。」

野本「あっ うん。 ありがとう。 春日さん そういえばなんだけど 私 今の仕事で 新しいプロジェクトに 配属されることになったんです。」

春日「そうなんですね。 それは 野本さんにとって いいことですか?」

野本「いいこと ですね。」

春日「そうですか それなら よかったです。」

野本「ありがとう。 私 就職活動も あまりうまくいかなくて やりたい仕事があったわけでも 好きなことが はっきりしていたわけでもなかったから。 こんなふうに仕事を認められて 新しいプロジェクトに 声をかけてもらえるのは うれしいなって。」

春日「そうでしたか。」

野本「うん。 あっ 春日さんは 今の仕事どんな感じ?」

春日「私は どうでしょう。 今の仕事は 商品を運んだり 一人の時間も多いので ストレスはないです。 車の運転も好きですし。」

野本「そっか いいね。」

春日「はい。 私も 特別やりたいこととかは なかったんですけど まずは 自立したかったので 最初は そのことで一生懸命で。」

野本「そっか そうだよね。」

春日「でも 結果としては よかったと思っています。 今のところ。」

野本「うん。」

春日「紅茶 どうぞ。」

野本「ありがとう。 うん いい香り。」

春日「野本さんは 新しいプロジェクトでは どういうことをするんですか?」

野本「ああ えっとね お店のアプリを リニューアルするんだけど それが私も好きな雑貨屋さんで。」

春日「すごいですね。」

野本「いや 私はただのチームの一員で 作業としては単純なものなんだけどね。 でも こうやって 好きなお店の仕事に関われるのは うれしいなあって。」

春日「すごいです。 でも 少し分かります。 私も好きな飲み物を納品している時は うれしいので。」

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