ダイニング
柴田「ホントなんです。 僕の友達は 子供が 将来 国際人になるよう 家の中 全部 英語なんですよ。」
恵里「はぁ。」
容子「ふ~ん。」
柴田「チョット やってみます? ここでも。」
恵里「え?」
真理亜「は?」
柴田「あの 今から 全部 英語ですよ。 あの プリーズ イングリッシュ スタート。 あの… どうぞ 恵里さん 英語で しゃべってみてください。 あれ? 管理人さんも 英語で どうぞ。」
みづえ「ううん。」
柴田「恵達…。 容子さんは 英語は 得意ですよね。」
容子「アハハン。」
柴田「アハン。 あの 真理亜さん。」
真理亜「まず あんたが ダメでしょ。」
柴田「そうなんです。 僕が 全然 ダメでした。」
恵達「(ため息)」
真理亜「はぁ~。」
恵里「恵達?」
恵達「え?」
恵里「何? ボ~っとして。 何か 悩みでもあるの?」
恵達「え?」
恵里「姉え姉えに 相談しなさい。」
恵達「別に 何もないよ。」
恵里「そう? 何かあったら 相談して。 大人になった 姉え姉えに。」
恵達「はいはいはい 分かりました。」
恵里「だから その おばさんみたいの やめなさいってば。」
恵達「はい 分かりました。 どっちが おばさんかよ。」
恵里「は? 何て言った? 今。」
恵達「いや 何でもないです。」
恵里「そう?」
恵達「(ため息)」
恵里「あ 大変だ。 あの すみません。 和也 チョット お願いできますか? お願いいしますね。」
容子「恵達君。」
恵達「はい?」
容子「今 チョット 触っちゃ まずい所に 触った気がするなぁ。」
恵達「え? そうなんですか?」
容子「うん。 ねえ?」
真理亜「かもしれない。」
柴田「な なん… え? どういうことですか?」
みづえ「だいたい 分かるわ。」
容子「さすが みづえさん。」
柴田「全然 わかんないんですけど。」
真理亜「さすが 柴田君。」
文也「ただいま!」
みづえ 容子「お帰り。」
柴田「お帰りなさい。」
恵達「お帰り。」
文也「あれ? 恵里は?」
恵達「あ なんか 上に。」
恵里「お帰りなさい!」
容子「お~…。」
恵里「ん? どうしたの?」
文也「いや どっか 出かけるの?」
恵里「え? いや そんなこと ないよ。」
文也「そう…。」
恵里「ん? ヘヘヘ 何? てれてしまうさ。」
文也「え?」
恵達「何で てれるわけ? 『出かけるの』って 聞いただけさ。」
恵里「恵達。」
恵里「あ じゃ 上 行く? 文也君。」
文也「そうだね。」
(和也の声)
恵里「は~い 和也 上 行こうか? はい… はい。 よいしょ。」
文也「じゃ 失礼します。」
恵里「失礼しま~す。」