北栄総合病院
奈々子「えっと 古波蔵さん。」
恵理「はい。 あ 違うか。」
祥子「はい。」
奈々子「ややこしいわね。 もう 採血は終わったの?」
祥子「終わりました。」
奈々子「うん。 ねえ あなたたちのアパート 部屋 あいてないの?」
恵理「今は あいてないですね。」
祥子「何でですか?」
奈々子「なんかさ 縁結びの神様が いそうな気がして。 そこには。」
恵理「私かね?」
祥子「ウフフ。」
奈々子「キャンセル待ち 入れといて。」
祥子「『キャンセル待ち』?」
麻衣子「縁結びの神様? 私も 住みたいです。 私も キャンセル待ち。」
りほ「私も 私も。」
奈々子「何でよ? あんたたち『彼氏いる』って 言ってたでしょ?」
麻衣子「何 言ってんですか。 いいでしょ 何人いたって。」
奈々子「よくないわよ。」
秀美「(せきばらい)」
奈々子「すみません。」
秀美「家賃は いくらなの?」
恵理「え?」
秀美「5人家族では 無理かしらね?」
祥子「は?」
恵理「いや 婦長 いくらなんでも…。」
秀美「1人あたま これくらいなら…。」