古波蔵家
勝子「おかあさん。」
ハナ「はい。 何ね?」
勝子「なんか ここのところ 時々 胸が ワサワサ~しませんか?」
ハナ「勝子さんもね。 おばぁも ワサワサ~するさ。」
勝子「そうですよね。 恵理や恵達は 大丈夫ですかねえ。」
ハナ「そうね… でも そんなに 強くする訳じゃないから。」
勝子「ええ そうですよね。 東京で 何か あったのかなあ…。」
一風館
サロン
容子「文也君 ここんとこ 忙しそうだねえ。」
恵理「はい。 何か 大変みたいですねえ。『今 頑張らないと』って そういう時みたいです。」
容子「へえ。」
柴田「ありますよね そういう時って。」
恵理「はい。」
北栄総合病院
会議室
医師「この患者さん 傷の つきが よくないので 抜糸糸にして 様子を見ようと思います。」
医師「いいでしょう。」
遥「こちらの方は まだ 排膿してるので ドレン もう少し 置いておきたいんですが。」
医師「そうした方が いいね。」
遥「はい。」
文也「あと 心不全と肺炎をおこしてる 沢田さんですが 抗生物質を使っても いまいちなんです…。」
一風館
サロン
恵理「外科の先生で けっこう その世界では 有名な先生が なんか 文也君の事 可愛がってくれてるらしくて 近くにいるだけで 勉強に なるらしいんですよ。 ですから 大きな手術の 勤務じゃなくても 出かけたりするんですよね。」
真理亜「へえ~。」
容子「偉いのねえ。」
恵理「はい。 尊敬してしまいますね。 あの熱意というか 何ていうか…。」
柴田「そうですよねえ。」
恵理「でも 少し寂しいらしくて。 和也と遊べないのが…。 でも 柴田さんや恵達が いるんで 助かるって 言ってました。」
柴田「そんなぁ…。」
恵理「でも 少し ちょっぴり 悔しいみたいですよ。」
容子「悔しい?」
恵理「はい。」
回想
文也「寝ちゃったかあ…。」
恵理「うん。」
文也「はぁ~ 和也 俺の事 忘れないかなぁ。」
恵理「何言ってる。 そんな事 ある訳ないさ。」
文也「そうかなぁ… 和也。」
回想終了